処刑!メガレッドU 第13話
「…え…?」
目の前にいる巧が嬉しそうに手にしているものを見た瞬間、健太は目を点にした。
「…そ、…それ…?」
棒状になった、マイクのような先端のもの。その末端の部分には電気コードが付いている。すると巧は、
「そ。これはぁ…」
と言いながらコンセントプラグにそれを差し込み、スイッチを入れた。
ヴヴヴヴ…。
低振動の音が聞こえる。
巧が手にしていたもの。家電量販店で販売されているような普通の電動マッサージ器だった。そんなそれを、巧は肩の上に乗せる。
「僕、かなり肩が凝るんだよね」
と、それを肩に当てながら健太に近付いて行く。
「はい。お喋りはここまで!」
そう言うと、
「じゃあ、健太。ここからはキミはまたマネキンになってね!」
と言った。
「…分かり…ました…」
何となく腑に落ちないながらも、健太は今までのように両足を肩幅程度に開き、じっと前を見据えて立った。
「相変わらず、カッコいいよね、健太ぁ…」
ウットリとした表情を見せながら健太を見つめる巧。
(…今度は、何をする気だよ…)
正直に言えば、今の巧は健太にとって不気味な存在以外の何者でもなかった。健太を真っ白なTシャツと、光沢のある真っ赤なスパッツ、そして程良く土に汚れた白い靴下姿にし、後ろ手に両手を手錠で拘束し、更には健太の背後に回り、ズボンを下ろしてブリーフ姿になり、健太の双丘の割れ目に自身のペニスを押し当て、健太のそこを犯す真似をし、勝手に射精していた。
そして、今度は電動マッサージ器を取り出し、それを肩に当てて近付いて来る。何をされるのか、健太には全く見当が付かなかったのだ。
その時、巧が不意にニヤリとした。そして、
「フフッ!健太ぁ。僕がこれを取り出した本当の理由が分かっていないみたいだね?」
と言った。
(…え?)
その瞬間、電動マッサージ器を持っている巧の手が素早く動いたかと思うと、
「んあッ!?」
と健太が素っ頓狂な声を上げた。
「…あ…、…あ…、…あぁぁ…!!」
光沢のある鮮やかな赤色のスパッツに覆われた健太の股間。そこにふくよかな膨らみを作っている健太の男としての象徴であるペニスに、巧の持っている電動マッサージ器が当てられていたのである。
(…んな…ッ、…何…だ…、…これ…ッ!?)
今まで経験したことのない刺激。ネジレジアでもこんな攻撃はしただろうかと言いたくなるほど、卑劣で淫猥な攻撃だった。
「…く…ッ!!…あ…、…が…!!」
顔を真っ赤にし、必死に耐える健太。
ヴヴヴヴ…。
その低振動な音を立てる電動マッサージ器は、健太のペニス全体を撫でるように、ゆっくりと上下に移動する。
「フフッ!僕がこれを出した本当の理由はね、健太のオチンチンを刺激することだったのさ!僕がどんなにキミの乳首とかお尻とかを刺激しても、キミは全く反応しなかったからね」
(…あ、…当たり前だ…ッ!!)
そう叫べたらどんなに良かっただろう。だが、今は健太をそうさせない、巧の思惑がぐるぐると渦巻いていた。
「だから、仕方なくこれを使ったのさ。これで刺激すれば、キミのここは嫌でも勃つんじゃないかなと思ってさ!」
「…んんんん…ッ!!…くうううう…ッッッッ!!!!」
いつの間にか、硬く目を閉じ、懸命にその刺激に耐えようとしていた。だが、電動マッサージ器を持つ巧の手が、健太のペニスに沿って上下にゆっくりと動き続ける。そして、その刺激が健太のペニスの先端、包皮と肉の部分を繋ぎ留めている部分に達するたびに、言い様のない刺激が健太の体を襲う。
「…んぐ…ッ、…んんんんッッッッ!!!!」
必死に歯を食い縛る健太の口の端から、淫猥な唾が飛び出す。
「…く…っそ…おおおお…ッッッッ!!!!」
目をうっすらと開け、巧を睨み付ける。
「フフッ!無駄だよ、健太ぁ!どんなにガマンをしても、体は正直なんだから、さ!」
そう言った巧は、健太のペニスを撫でていた電動マッサージ器をグッと更に押し当てた。
ヴヴヴヴヴヴヴヴッッッッッッッッ!!!!!!!!
その瞬間、健太の体に今まで以上の快感の電流が流れた。そして、
「うああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と大声で叫んだのだった。
その時、健太の体に変化が現れた。
「アハハハハッッッッ!!!!」
巧が大笑いする。
「見ろよ、健太ぁ!お前のここ、やっぱり反応して来たじゃないか!」
「…く…ッ…!!」
健太のペニス。それまでは光沢のある真っ赤なスパッツの中で静かに息づいていたのが、少しずつ頭をもたげ始め、ムクムクと勃起し始めたのである。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
何かおぞましいものを見るような目付きで、それを見守る健太。真っ赤になっている顔が更に真っ赤になったような気がした。
「フフッ!少しずつ、健太のオチンチンが大きくなって来たねえ!」
そう言う巧の制服のズボンも、その部分が大きく前へ突き出され、湿り気を帯びていた。
「でもね、これで終わったわけじゃないんだよ…」
巧はそう言うと、その電動マッサージ器のスイッチ部分に手を掛けた。
「…?」
もう飽きたのだろうか、スイッチを切るつもりだろうか、健太がそんなことを考えたその時だった。
「…行くよ?」
そう言った巧の、電動マッサージ器を持つ手が動き、スイッチをグイッと上方へ動かした。と、次の瞬間、
ヴゥゥゥゥゥゥゥゥンンンンンンンンッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う、それまでの振動音とは違った、細かく小刻みな振動音が辺りに響いた。そして、
「うッ!?うあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
と健太までもが声を上げ始めたのである。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
健太が顔を真っ赤にし、目を大きく見開き、叫び続ける。
「…やッ、…止めろオオオオッッッッ!!!!…止めて、…くれええええッッッッ!!!!」
それまでとは全く違う電撃のような刺激が健太のペニスを襲う。その超高速な刺激が健太のペニスの先端部分に達した瞬間、今までで最大級の電流が健太を襲った。
「うあッ!!ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
その時、健太のペニスはビクンビクンと大きく脈打ち、急速に大きく勃起し始めたのである。
「アハハハハハハハハ…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
巧が大声で笑う。
「見ろよ、健太あ!お前のオチンチン、とうとう大きくなったじゃないか…!!」
そう言うと巧は、健太のペニスを刺激していた電動マッサージ器の電源を切った。
「…うぐ…ッ!?…はぁ…ッ、…はぁ…ッ…!!」
少し前屈みになり、大きく呼吸を続ける健太。そんな健太の、光沢のある鮮やかな赤色のスパッツの中で、健太のペニスが大きく勃起し、クッキリとその形を現していたのだった。