処刑!メガレッドU 第22話

 

 巧は、自分の足元に大の字になって伸びているメガレッドであり、自分のクラスメートである伊達健太を静かに見下ろしていた。

「…」

 健太の視線はどこを見ているか分からず、ただ、胸だけが上下にリズミカルに動いているだけだった。そして、メガレッドのスーツを引き裂かれて飛び出した健太のペニスは未だその大きさを失わず、ビクンビクンと脈動に合わせて動いていた。

「…クッ…!」

 その口元が不気味に歪み、

「…ククク…ッ!!

 と肩をヒクヒクさせて笑い始めた。

「…バカなヤツだ…!」

 その時の巧の視線は、それまでのキラキラとした純粋な笑顔から一転、足元で伸びている健太を蔑むような視線を投げ掛けていた。

「…健太がメガレッドだったなんてな…!…んま、別にオレにはどうでもいいことだが…!」

 そう言うと大きな試験管の付いた吸引器のようなものを出して来た。そして、そのスイッチを押す。

 ウィィィィンンンン…!!

 静かにモーター音が回り始める音が聞こえる。

「あ〜あ、こんなに無駄にイキやがって…!」

 健太のメガレッドのスーツ。鮮やかな赤色の光沢のあるスーツは今や、その光沢をすっかり失い、健太が飛ばした淫猥な液体があちこちにこびり付き、その光沢をすっかり失わせていた。巧はそれらを試験管の付いた吸引器のようなもので丁寧に吸い取って行く。

「…とは言っても、…これじゃ、純度の高い健太の精液が吸い取れないじゃないか…!」

 そう言った巧の視線が、健太の視線に注がれたその時だった。

「…そうだ…!」

 巧の目がギラリと光る。

「…」

 だが、健太は意識を飛ばしているのか、声を上げることすらしない。

 巧は健太の顔に自身の顔を近付け、

「…まだ出せるよね、健太ぁ?」

 と言ったかと思うと、

 チュッ!!

 と健太の唇に自身の唇を押し当てた。

「…」

 だが健太は何も言わず、その目から涙を伝わらせるだけだった。

「フフッ!完全に意識が飛んじゃう前に、もっと搾り取っておこうね!」

 そう言った巧は、試験管の付いた吸引器を健太の足元に置くと、デスクへ向かい、再びゴソゴソと中身を漁り始めた。そして、

「は〜い、じゃあ、もう1本、お注射しま〜す!」

 と何故か女の子のように言ったかと思うと、透明の液体の入った注射器を再び健太のペニスの下に息づく球体へ宛がったのだ。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 不意に、健太の体がブルブルと震え始めた。そして、

「…や…め…て…く…れ…!!

 と声を振り絞るように言ったのだ。

「ああ?」

 巧はニヤリとすると、

「無理ッ!!

 と一言だけ言い、その針先を健太の2つの球体の、さっきとは反対のそれに一気に突き刺したのである。

 ブスリッ!!

 鈍い音が聞こえた次の瞬間、健太がビクリと物凄い勢いで体を跳ねらせた。

「…あ…あ…!!…ぁぁぁ…!!

 さっきまでの威勢はどこかへ吹き飛んでしまったかのように、健太が小さく呻く。

 …ジュブッ!!…ジュウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!

 その間にも、健太のそこへあの淫猥な液体が注ぎ込まれて行く。そして巧は、試験管の付いた吸引器の先端部分を、健太のペニスの先端へ器用に取り付けた。

「…ぁぁぁぁ…!!

 異変はその瞬間起こった。

「…あ…あぁ…が…あぁ…ッ!!

 健太の目が大きく見開かれ、体がブルブルと震える。その口元からはだらしがないほど涎が溢れ、床に小さな水溜まりを作って行く。

 そして。

 健太のペニス。それが硬さと大きさ、太さを更に増したかのように健太の体の垂直に勃った。そして、

 ドクッ、ドクッ!!ピュッ!!ピュッ!!

 と物凄い勢いでその先端の割れ目から濃白色な液体を飛び散らせ始めたのである。

「…ククク…!!…さぁ、…行くよ…?」

 巧がそう言って、試験管の付いた吸引器のスイッチを押したその瞬間だった。

 ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!

 吸引器が物凄い勢いで上下に動き始める。それはまるで、健太の大きく勃起したペニスを覆うオナホールとなったかのように。

「ぐぅぅぅぅ…ッッッッ!!!!

 最初こそ、呻いていた健太だったが、

「ぐぅぅぅぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 と絶叫し始めた。そして、

「イクウウウウッッッッ!!!!イグウウウウッッッッ!!!!ぐうわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 と絶叫した次の瞬間、

 ドビュウウウウッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!

 と言う物凄い音と同時に健太の腰が大きくバウンドし、ペニスの先端からはこれでもかと言うほど濃白色な液体が飛び出した。

「アハハハハッッッッ!!!!まだまだああああッッッッ!!!!

 狂気に歪んだ巧の顔。

「うがああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 健太の腰が更にグンと突き上がる。

 ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!

「ひぎいいいいああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!

 最初は濃白色だった健太の淫猥な液体も徐々にその色を失い、透明になって行ったかと思うと、最後には淫猥な液体が出ないのに、健太のペニスの先端がビクビクと脈打つだけになっていた。

 

「…」

 巧の足元に、まさに「転がる」だけの健太。意識を完全に飛ばし、その虚ろな視線はどこを見ているのかも分からなかった。

「…これくらい集めればいいかな…?」

 吸引器の先に付いた大きな試験管になみなみと入っている淫猥な、異臭を放つ液体。それをしげしげと満足そうに見つめる巧。と、その時だった。

「…随分と派手にやったものだな…!」

 低い、ややしわがれた声が聞こえたかと思ったその時、リビングのドアを静かに開けて、初老の男が入って来た。

「…伯父貴…」

 巧がその男を睨み付ける。

 白髪混じりの毛髪に、ところどころを紫色に染め、側面を大きく立たせている。その体には中世貴族のような服を纏い、左手には杖を突いていた。

「…まさか、お前の同級生が、にっくき我が同級生である久保田衛吉のスカウトした、これまたにっくきメガレンジャーだったとはな…!」

 

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