処刑！メガレッドⅡ 第２７話
シュウウウウウウウウ…!!!!!!!!
辺りに巻き散る埃と煙に、たんぱく質が焦げるような臭いが立ち込める。
「…ククク…!!」
その光景を満足気に眺める巧。
「…オレに楯突くからだ…!!…黙ってオレに従っていれば、…こんなことにはならなかったのに…!!」
やはり巧からは２つの声が聞こえた。普段の巧のやや高めの声と、地の底から聞こえるような低い声。
やがてその埃や煙が晴れ…。
「…あ…、…あ…、…あぁぁ…!!」
体を小刻みに震わせ、ぐったりとした健太が現れた。メガレッドの光沢のある鮮やかな赤色だったスーツは今では完全にその色を失い、ぼろぼろになっていた。ところどころが爆発のせいか、生地が吹き飛び、健太の肉体が露出している。当然、その部分には血が滲んでいた。
「どうだい、健太ぁ？」
巧はそう言いながら健太に近付く。そして、
「あの高圧電流にも耐えるなんて、メガレンジャーのスーツは大したものだね！」
と言って、健太の肩に手を掛けた時だった。
バチッ!!
未だに健太の体を取り巻いている電流の分子が巧の手とショートするようにスパークする。と同時に、機能を失ったスーツの生地がまるでボロ切れのようにパラパラと零れ落ち、健太の上半身が露わになった。
「…う…、…あぁぁ…!!」
目を虚ろにし、拘束された状態でぐったりとしている健太。その目からはぽろぽろと涙が頬に伝った。
「…お前がいけないんだよ、健太…！」
そう言いながら、しげしげと健太の裸の上半身を見つめる巧。筋肉質なその体。うっすらと割れ目の見える腹筋。ドリルセイバーを握るのに耐え得る太さの腕。そんな健太の胸に顔を埋め、すぅっと息を吸う巧。
「…健太の匂い…。…汗と、砂埃と、…焦げた匂い…」
そして、そこに浮き出ている、赤みを帯びた健太の胸の突起に静かに口付けた。
…チュッ!!
と言うくすぐったい音が聞こえた。だが、健太はピクッと体を反応させるものの、それ以上の反応を示すことはなかった。
「…フフッ！」
健太のそこをコロコロと舌で転がしながら、巧が笑う。
「…健太…。…健太ぁ…！」
嬉しそうにそう呟きながら、巧は執拗に健太の右胸の突起を舌で愛撫し、左胸の突起は指でくすぐるように刺激する。
「…あぁ…、…あぁ…!!」
そのうち、健太が喘ぎ声を上げ始め、体をゆっくりと動かし始めた。
「…ククク…。…ようやく、体の痺れが治って来たかな？」
…クチュクチュ、…クチュクチュ…!!
淫猥な音が聞こえ始め、同時に、
「…ふ…、…く…ッ、…んん…ッ!!」
と健太の喘ぎ声が漏れる。
「…健太、気持ちいい？」
巧が尋ねるが、健太は目を閉じたまま、ふるふると頭を左右に振るだけだ。
「…フフ…ッ!!」
その時、巧は健太の左胸の突起を刺激していた右手をゆっくりと這わせながら下ろし、メガレッドのスーツとしての機能を失ったズボン部分の中へ侵入を開始した。
「んんッ!!」
その瞬間、健太がビクリと体を跳ねらせる。その時、巧の右手は健太の男としての象徴を、ペニスとその下に息づく２つの球体ごと、素手で包み込んでいたのだった。
「…健太のここ、…あったかい…」
ウットリとした表情で言う巧。
…グチュッ…!!
そこは、健太が出した液体でぐっしょりと濡れ、激しい異臭を漂わせていた。そんなことにはお構いなしに、巧は健太のそこをクニュクニュと揉みしだく。
「…あぁ…、…あぁぁ…!!」
ビクン、ビクンと体を痙攣させるように反応する健太。そして、
「…や、…め…ろ…！」
と、うっすらと目を開いて巧に言った。
「…じゃあ、…僕の恋人になってくれる？」
その言葉には目をギュッと閉じ、顔を左右に振る。すると巧は苦笑して、
「…素直じゃないなぁ、健太は…。…体はこんなに反応しているのにね…！」
と言い、メガレッドのスーツの中で勃起した健太のペニスをゆるゆると上下する。
…グチュッ!!…グチュグチュ…!!
淫猥な音がそこから溢れ、同時に異臭が鼻を劈く。
「…ああ…。…いい匂いだよ、健太ぁ…！」
巧がウットリとした表情でそう言いながら、健太のペニスの先端部分、真っ赤に腫れ上がったその部分を指でゆっくりと刺激し始める。その途端、
「…んん…ッ!!…っく…ッ!!…ああッ!!」
と、健太がもぞもぞと体を動かし始めた。
「…ククク…。…敏感なところを刺激されて、よがっているようだね…!!」
目をギラギラと輝かせながら巧が尋ねる。一方の健太は顔を真っ赤にし、時折、しかめっ面を見せながら懸命にその痛みに耐えようとしていた。その時だった。
…クチュッ!!…クチュクチュ…!!
健太のペニスから淫猥な音が聞こえ始め、巧の手にはそれまでにはなかったヌルヌルとした感覚が伝わって来た。それをじっと見つめた巧だったが、
「…フッ！」
と、まるで健太をバカにするかのように鼻で笑い、
「やっぱり健太もただのサルだったんだな！こんなことでここがしっと～りと濡れるなんて…！」
と言いながら、健太のそこを刺激する指に力を込めた。
「…ぐ…うう…ッ!!」
健太の体にピリッとした痛みが走り、顔を歪める。
「…痛…て…ぇ…！」
「フフッ！まだ僕が打った薬が効いているのかな？…それとも…」
ニヤニヤして健太を見つめる巧。そんな巧の顔が不意に健太の耳元へ動き、
「…それとも、…キミはやっぱりただのサルだったのかな？」
と言った。
「…く…ッ!!」
健太は顔を真っ赤にしてその屈辱に耐える。すると巧は、
「フフッ！まぁ、いいや」
と言ったかと思うと、健太の足元、異臭が漂っているそこへしゃがみ込んだ。そして、光沢を失い、ぐっしょりと濡れているメガレッドのスーツのズボンを少しだけずり下ろす。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
その瞬間、健太が怯えに似た表情を巧に見せる。だが巧は、ちらりと健太を見上げると無言のまま、健太の勃起したペニスをゆっくりと口に含んだ。
「…んぐ…ッ!!」
そのねっとりとした刺激に、健太は思わず呻き、顔をしかめる。
…ジュプッ!!…ジュプッ…!!
淫猥な音が辺りに響く。
「…く…ッ、…うう…ッ、…ふぅ…ッ!!」
健太の下半身がガクガクと震える。
「…く…っそ…おおおお…ッッッッ!!!!」
巧に散々打ちこまれた薬のせいなのかは分からないが、健太の腰が小刻みに前後に揺れ、その目から涙が零れた。
そして。
「…イィク…ッ!!」
小さく呻いた次の瞬間、
ドプッ!!ドプドプドプドプッッッッ!!!!
と言う淫猥な音が聞こえた。
「…う…!!」
ガクリと首を垂れる健太。
…ゴクッ!!
健太のペニスを口に含んでいた巧の喉が大きく動き、健太から離れる。
「…そろそろ、…最終段階に移るとするか…！」
巧の口からは、あの不気味な低い声も聞こえていた。