機械の奴隷 第14話
「どッ、どうしたのッ、昌平さんッ!?」
清史郎の家に行き、インターフォンを押した昌平。家から出て来た清史郎が第一声、発した言葉がそれだった。
「…土埃だらけじゃん!何かあったの?」
「…い、…いや…」
ポリポリと頭を掻く昌平。その顔が赤らんでいる。
「…もしかして、…バラノイアが現れたとか?」
心配そうに昌平を見上げる清史郎。だが昌平はニッコリと笑うと、
「いや、本当に何にもないって!それに、バラノイアが出て来たのなら、オレはここには来られない。一度倒した連中だったとしても、いつ、また襲って来るか分からないからな!」
と言い、清史郎の頭に手を置いた。そして、くしゃくしゃと清史郎の頭を撫でながら、
「子供は心配しなくても大丈夫だ!」
と、何気なく言った。その時だった。
「…清史郎?」
清史郎がムスッとしているのに気付いた昌平は声を掛ける。すると清史郎は、
「…昌平さん、…いつまでもオレのことを子供扱いするんだからなぁ…」
と、やや寂しそうに言ったのだ。
「そうじゃないよ!」
まだまだ子供だな、ちょっとしたことですぐに拗ねるんだから。昌平は言いかけて止めた。その時、昌平は清史郎の体を優しく抱き締める。
「…昌…平…さん…?」
トクン、トクン、と言う昌平の心臓の音が清史郎に伝わる。
「バラノイアのことは、オレ達に任せておけってことさ!それよりも、清史郎は今、清史郎が出来ることをやればいいのさ!」
と言った。
「…オレが、…出来ること?」
清史郎はちょっと考え込むように言うと、
「…昌平さんがここに来てくれたってことは、…オレにまたエッチなことを教えてくれるってことだよねッ!?」
と、俄かに顔を輝かせて言った。
その時だった。
ドクンッ!!
突然、昌平の心臓が再び大きく高鳴り、
「うああああッッッッ!!!!」
と、昌平は胸を押さえてその場に蹲ってしまった。
「昌平さんッ!?」
清史郎が声を上げ、
「どッ、どうしたのッ、昌平さんッ!?」
と言いながら、昌平の体に触れた。その瞬間、昌平の体に言いようのない電流が流れ、
「うわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と言う悲鳴を上げ、その場にゴロゴロと転がったのだ。
「どッ、どうしたんだよッ、昌平さああああんッッッッ!!!!」
清史郎は完全にパニックになり、
「きゅ、救急車を呼ぼう!!」
と立ち上がると、家の中に入ろうとした。
ガシッ!!
そんな清史郎の細い足首を、昌平は掴んでいた。
「…昌…平…さん…?」
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
荒い呼吸をしながらも、昌平はニッコリと微笑んでいる。
「…大…丈…夫…」
「…え?」
「…大丈夫…だから…」
「…あ!!」
その時、清史郎の視界に飛び込んで来たもの。
「…ちょ…!!…なッ、…何考えてんだよオッ、昌平さああああんんんんッッッッ!!!!」
顔を真っ赤にして大声を上げる清史郎。
「…う、…うううう…ッッッッ!!!!」
同じように顔を真っ赤にしている昌平。地面に転がっている昌平の2本の足の付け根部分、昌平の男としての象徴であるペニスが今、制服の生地を大きく盛り上げていたのだった。
「…とッ、…とにかくッ、家の中へ…!!」
清史郎が昌平に手を掛けようとしたその時だった。
「ああッ、だッ、大丈夫だからッ!!」
昌平が慌てて言う。
「…オレ、…自分で、…行ける…から…!!」
と言うと、ヨロヨロと立ち上がり、体中に付いた土埃をパンパンと払った。
「…清史郎の、…家の中に入るんだからな…。…このくらいは当たり前だから…!!」
少し落ち着きを取り戻したのか、昌平はそう言った。
「…本当に大丈夫?…別に今日じゃなくても…」
清史郎が言いかけた時、昌平はぽんと清史郎の頭に手を置いた。そして、
「…うん!…大丈夫だ!」
とニッコリとして言った。そして、
「約束だっただろ?清史郎が学校へきちんと行くようになったら、オレがエッチなことを教えてやるって!」
と言った。
「…とか何とか言って…!」
その時、俄かに清史郎が悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「本当はオレにエッチなことをされて、ただ単に気持ち良くなりたいだけじゃねえの?」
「…んな…ッ!?」
昌平の顔が瞬時に真っ赤になった。そして、
「…な、…ななな、…何言い出すんだよッ、急にイイイイッッッッ!!!!」
とドギマギしながら言い返した。だが清史郎はニヤニヤと笑いながら、
「今の昌平さん、説得力もなぁんにもないんだよねえ…!!」
と言うと、その右手をさっと伸ばした。その瞬間、
「んぎゃああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と言う昌平の悲鳴が辺りに響き渡った。
「ここ、相変わらず大きくなったまんまなんだけど…?」
「…あ…あ…あ…あ…!!」
昌平の2本の足の付け根部分に息づく、昌平の男としての象徴であるペニスは未だに大きく勃起したまま、空色の制服を突き上げていた。
「…せ、…清…史…郎…ッ!!」
「まぁ、どっちでもいいや!」
清史郎はニッコリとすると、昌平のペニスを握っていた右手を離した。そして、
「今日も昌平さんをいっぱい気持ち良くしてあげるよ!」
と言い、
「じゃあ、家の中に行こうか!」
と言うと、昌平の右手を引っ張り、家の中へ招き入れたのだった。