機械の奴隷 第15話

 

「…でも、本当に大丈夫?」

 清史郎の部屋に通されると、昌平はベッドへ座らされた。今、清史郎は昌平に凭れ掛かるようにしている。

「さっきまであんなに苦しそうだったのに…」

 心配そうに見上げる清史郎。その瞳が心なしか潤んでいるようにも見える。すると昌平は、

「んもうッ!!かわいいなあッ、清史郎はあッ!!

 と言うと、自身に凭れ掛かっている清史郎を優しく抱き締めた。

「オレも何でかは分からないんだけどさ、時々、発作みたいに心臓が大きく跳ねるんだよなぁ…」

 ポリポリと頬を掻き、苦笑して言う昌平。

「あまり考えていないだけで、体は疲れてるんじゃないの?」

 そう言うと、清史郎は昌平の筋肉質な体に両腕を回し、ギュッと抱き付いた。

「…オーレンジャー…。僕達の未来を守ってくれるヒーロー。でもそれは逆を言えば、いつも死と隣り合わせ。バラノイアを倒すためとは言え、いつも死の恐怖と戦ってるんだもんなぁ…。昌平さん、やっぱり凄いや!」

「そう言ってくれるだけで、オレ達は十分頑張れるのさ!」

 昌平はニッと笑い、両腕をガッツポーズするようにした。

「でもさ!」

 その時、不意に清史郎がニヤリとすると、

「ここは別の意味で凄いよなッ!!

 と言ったかと思うと、昌平の空色の制服にこんもりと浮き上がっている、昌平の勃起したペニスをキュッと握った。その途端、

「あッ!!

 と昌平が声を上げたかと思うと、俄かに顔を真っ赤にした。

「昌平さあん…。本当にエッチだよね!ここをこんなにビンビンにさせてさぁ…!」

「…あ…ッ!!…く…ッ、…ああ…ッ!!

 昌平のペニスを握った清史郎の手が握ったり開いたりを繰り返す。そのたびに昌平の体に言いようのない電流が流れ、昌平は思わず喘いでいた。

「…や、…止め…ろ…よ…。…清…史郎…ッ!!

「フフッ!!感じちゃう?」

「…あ…ッ、…ああ…ッ!!

 顔を真っ赤にし、時折、眉間に皺を寄せて昌平がコクコクと頷く。

「…じゃあ、そろそろ…」

 清史郎はそう言うと、昌平のペニスから手を離した。

「昌平さん。オーグリーンに変身してよ!」

「…あ、…ああ…」

 昌平はやや呼吸を荒くしながら立ち上がり、清史郎と向かい合った。そして、

「超力変身ッ!!

 と叫び、両手に装着しているパワーブレスをぶつけ合った。その途端、両方のブレスのスイッチが起動し、昌平の体が眩しい光に包まれた。

「オーグリーンッ!!

 左手を胸元へ、右手を天高く突き上げポーズを取る。その光沢のある鮮やかな緑色のスーツがキラキラと輝き、昌平の体付きをクッキリと浮かび上がらせた。

 だが。

「…プッ!!

 その時、清史郎が吹き出していた。

「…」

 オーグリーンのマスクを外している昌平は顔を真っ赤にし、ただその場に固まるしかなかった。

「…しょ、…昌平さあん…。…カッコいいんだか、…カッコ良くないんだか、…よく分からないよォッ!!

「…う、…うううう…ッッッッ!!!!

 昌平は何とも言えない顔付きをする。

 光沢のある鮮やかな緑色のスーツ。その太く、ガッシリとした2本の足の付け根に息づく昌平の男としての象徴であるペニス。それが相変わらず大きく勃起したまま、臍へ向かって真っすぐに伸びていたのだ。

「…昌平さあん…。…相変わらず大きいねえ…!!

 そう言いながら、清史郎はベッドに腰掛け、昌平の両腕を掴んだ。そして、自身と向き合うように立たせた。

「…あ…、…あぁぁ…!!

 今、清史郎の目の前にはそのガッシリとした両足を肩幅よりやや広めに広げて立っている昌平がいる。そして、ベッドにしゃがみ込んだ清史郎の目の前に、昌平の大きく勃起したペニスが、オーグリーンのスーツ越しにあったのだ。

「…太いし、…長いし…。それにオレがこうやって言うだけなのに、ピクピクってしてさぁ。…あはッ!!よく見たらチンポに流れる血管まで見えそうだな!!

「うああああ…ッッッッ!!!!

 顔を真っ赤にし、恥ずかしげに声を上げる昌平。そのペニスがビクビクと蠢いた。

「…さぁ…」

「…せッ、…清史郎ッ!?

 悪戯っぽい目で見上げている清史郎。その姿に、

 ドクンッ!!

 と昌平の心臓が脈打った。しかし、その脈動は今までのとは違い、昌平に息苦しさとパニックを与えるようなものではなかった。

「…どうされたい…?」

「…う…、…ああああ…ッッッッ!!!!

 はぁはぁと呼吸が荒くなる。その時、清史郎はゆっくりと立ち上がり、昌平に抱き付いた。

「…せッ、…清…史郎…様…」

 ぼんやりと虚ろな視線を投げ掛け、昌平が清史郎を抱き締める。清史郎はゆっくりと動き、昌平をベッドの方へ、今までとは反対側に立った。そして、トンと昌平の体を押すようにしたのだ。

「…あ…」

 その衝撃に釣られるように、昌平がベッドの上に仰向けに倒れ込む。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 昌平が真っ赤になった顔を上げると、足元には清史郎がニヤニヤと不気味な笑みを浮かべ、ベッドの上に立っていた。

「どうして欲しいんだよ、昌平さん?」

 そう言った清史郎の右足がスゥッと動き、持ち上がった。白い靴下の足の裏部分が薄汚れ、茶色の足形が出来ている。

「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!

 それを見ただけで、昌平の呼吸が更に激しさを増し、オーグリーンのスーツの中で昌平のペニスがビクビクと大きく脈打ったのが分かった。

「…ククク…。…昌平さん、…本当に変態だね…!!

 そう言った清史郎の右足がゆっくりと下りたかと思うと、昌平のペニスを包み込むように踏み付けたのだ。その途端、

「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と昌平が大声を上げ、上半身を少しだけ持ち上げた。

「…ほら…。…ほぉら…」

 清史郎の右足が、昌平のペニスを踏み躙る。そのやわやわとした動きが昌平のそこへ刺激を与え、それが快楽となって昌平の体に激しい電流を流していた。

「ああッ!!ああッ!!…く…ッ、…ああああッッッッ!!!!

 清史郎の右足首の辺りを持ち、目を硬く閉じてその刺激に耐えようとする昌平。

「オレにエッチなことをされるって考えただけでこんなに勃起させて…。…オーレンジャーのオーグリーンはこんな子供にエッチなことをされて悦ぶ変態でしたってみんなに言いふらしてやろうかなぁ!」

「…たッ、…頼む…ッ!!…それだけは…ッ!!

 はぁはぁと荒い呼吸を繰り返し、目を潤ませて昌平が言うと、

「じゃあ」

 と清史郎が声を上げ、昌平のペニスへ載せていた足を下ろした。そして、

「よっと!」

 と言い、昌平の両足を持ち上げたのだ。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 何をされるのか分かった昌平が声を上げる。その間にも、清史郎は右足を再び昌平のペニスと、その下に息づく2つの球体に載せた。

「…ククク…。…覚悟しろよ?」

 その瞬間、強烈な電流が昌平のそこへ流れ始めた。

 

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