そして僕らは大人になる 第10話
「うぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
俺の下半身を襲う強烈な電流。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
両手首と両足首を粘着テープで床に固定され、身動きが取れない。
「…やッ、…止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!…止めて…、…くれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
随分昔に味わった感覚が俺を襲う。しかも、その電流は更に強くなっているように思えた。
「…ククク…!!」
上半身裸で、黒いスパッツと薄汚れた白い靴下だけの姿の俺の両足首を掴み、俺の股の間に捩じ込ませた右足を小刻みに激しく動かすコウ。
「…苦しめ…、…キングレンジャー…ッ!!…もっともっといい声を聞かせろ…!!」
同じように薄汚れた白い靴下で俺のそこを刺激するコウは顔を赤らめ、目をギラギラさせて楽しんでいる。
「…く…っそ…オオオオ…ッッッッ…!!!!」
コウに電気アンマをやられている俺。昔からコウの電気アンマは物凄く気持ち良かった。確実に気持ちいいポイントを突いて来て、ジャージやジーパン越しでもくすぐったいようなその快感は得られていた。だが今は、スパッツと言う薄い生地1枚だ。ほぼ何もない状態のところへそれを食らっている。その快感は何かを穿いている時よりも何倍も強かった。
(…ヤ…ベ…エ…ッ!!)
その証拠に、俺の2本の足の付け根に息づく、俺の男としての象徴であるペニスがムクムクと頭をもたげ始めたんだ。
「あはッ!!おい、リキぃ!!お前のチンポ、勃起してんじゃんッ!!」
「…る…、…っせ…え…ッ!!」
分かっていることを他人に突っ込まれるほど恥ずかしいものはない。するとコウは、
「じゃあ、リキぃ!もっともぉっと、気持ち良くしてやるよ!!」
と言うと、それまで俺の股下を刺激していた右足を俺のペニスの上に直接置いたんだ。
「んな…ッ!?」
俺が驚いて顔を上げると、
「おりゃああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と言いながら、その足を揺さぶり始めたんだ。
「んあッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!」
それまでの強烈な電気アンマを直接ペニスにかけられる感覚。それは股下の時よりも強烈な刺激を俺に与えて来た。
「ひがああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
俺は体をバタバタと動かしながら叫ぶ。
「止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
俺がどんなに手足を動かしても、床に長く伸びた粘着テープが剥がれることはなく、抵抗しても無駄だと言うことを知らしめた。そして、コウは一向に止める気配がない。むしろ、この状況を楽しんでいるようだ。
「(…だったら…ッ!!)…耐えて…、…やる…!!」
「…え?」
俺がぽつりと零した言葉を聞いて、コウがきょとんとする。俺は顔を上げ、コウを睨み付けるように言った。
「…お前の、…電気アンマ攻撃を、…耐えてやる…ッ!!」
「…フフッ!!」
全てを理解したかのように、コウが意地悪く笑う。そして、俺のペニスの上に載せていた右足で、ちょんちょんと俺のそこを突くようにし、
「ここをこんなに硬くさせてるのに?」
と言って来た。
「ああ!何があっても、お前の攻撃を耐えてやるぜ!!」
「…じゃあ…」
その時、コウがおもむろに立ち上がった。そして、俺のペニスの上に右足を載せ直すと、
「これでもそんな強がりを言えるかな?」
と言い、その足を上下左右にグリグリと動かし始めたんだ。
「うぐッ!?」
まるで何かを踏み躙るような動きをしたかと思えば、さっきまでと同じように俺のペニスに強烈な電撃を与えて来る。
「…うう…ッ!!…あ…ッ!!…ああ…ッ!!…くああああ…ッッッッ!!!!」
痛みと快楽を交互に与えられ、俺は懸命に耐えようとするものの、ついつい、声が上がってしまう。
「…ククク…!!…無駄だ無駄だ!!オレのテクニックを知らないとは言わないよな?」
「…く…っそ…オオオオオオオオ…ッッッッッッッ!!!!!!!!」
俺は目をギュッと閉じ、懸命にその刺激を耐えようとする。だが、体の奥底ではじんじんとした疼きが少しずつ、ペニスを伝って上がって来ているのを感じ取っていた。
「…や…め…ろ…ぉ…ッ!!」
はぁはぁと呼吸を荒くする。そんな俺を見て、
「リキぃ。顔、真っ赤だよ?それに息も上がってるみたいだし…」
とニヤニヤしながら言う。そして、
「今すぐ楽にしてやろう!!」
と言うと、俺のペニスの上に載せていた足を更に小刻みに動かし始めたんだ。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
体の奥底から湧き上がって来るじんじんとした疼き。それが尿道を伝って上がって来る。
「止めろッ!!止めろッ!!止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!くっそオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ガマンが出来なかった。
ドクンッ!!
その瞬間、俺のペニスが大きく脈打った。そして、
ビクッ!!ビクッ!!ビクビクッッッッ!!!!ビクビクッッッッ!!!!
と俺のペニスが何度も脈打ち、
…グチュッ!!…グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
と言う淫猥な音が聞こえ始めたのと同時に、俺の腹の上にひんやりとした感覚を覚えたんだ。
「…え?」
コウが驚いて声を上げる。そして、俺のペニスの上に載せていた足を退けた途端、
「…あ…ッ!!」
と言って絶句したんだ。
「…か…は…ッ!!」
俺はと言うと、快感を寸止めされたことで何度か体をビクッ、ビクッ、と跳ねらせたが、やがて、
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
と荒い呼吸をして、体をぐったりと床に投げ出した。
「…リ…、…リ…キ…?」
コウが呆然と俺を見る。
「…見る…な…よ…ッ!!」
顔が熱い。真っ赤になっているのが分かる。
「…リキ…。…射精…しちゃったの…?」
コウが貸してくれた黒いスパッツ。大きく勃起した俺のペニスの先端部分に、てらてらとした白みを帯びた液体が溢れ出している。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
俺は相変わらず大きな呼吸を繰り返し、ぼんやりとしていた。気持ち良かったのとは裏腹に、コウの目の前で淫猥な液体を出したと言う恥ずかしさがあった。
「…リキ…、…大丈夫?」
コウが心配そうに聞いて来る。
「…大…丈夫…、…なわけ…、…あるか…!!」
息を切らしながら、俺はそう言うので精一杯だった。