そして僕らは大人になる 第17話
高校生になっても、俺とコウ、小太郎の関係は続いていた。と言うか、高校まで一緒になった。
だが、中学生の頃から、小太郎とは少しずつ距離を置くようになっていた。学校では普通に接する。いつものように3人で一緒にいることが多かったし、お互いにからかったりふざけ合ったりしていた。もちろん、誰かが悩んでいれば、残りの2人が全力で支えたりもしていた。ただ、放課後は毎日一緒にいると言うわけではなかった。
俺は、いや、コウも、エッチなことに関しては小太郎を誘わないようにしていたんだ。
(…小太郎には…、…いつまでも純粋なままでいてほしい…)
小太郎を穢したくない。小太郎を見ていると、いつの間にか、癒されている俺達がいた。いつもニコニコしていて、その大きな瞳をクリクリさせて俺とコウを尊敬の眼差しで見ていて。神々しいような、決して、穢してはいけない俺達の聖域、そんな気さえしていたんだ。
「んじゃ、リキ兄ちゃんッ!!コウ兄ちゃんッ!!また明日ねッ!!」
小太郎も何となく気付いていたのかもしれない。俺とコウの雰囲気を読み取ってか、授業が終わると小太郎はさっさと帰宅するようになった。
「…アイツ、…もしかして、彼女出来たとか?」
「ウッソ!?マジで!?」
勘が鋭いコウがそう言い、俺は本気で焦ったことがある。
俺とコウのエッチな関係はずっと続いていた。関係と言うと誤解があるかもしれないが、いわゆる、セックスフレンド的な付き合いと言うことだ。彼女がいるわけでもないし、でも、かと言ってコウのことを恋愛対象で見られるかと言えば、そうでもなかった。やっぱり、女の子と付き合う方が俺的には良かった。
コウはその頃になると、すっかり自分の性癖を自覚していたようだった。
「オレ、リキのことが本気で好きなんだよねッ!!」
そう言って俺に良く抱き付いて来ていた。もちろん、俺とコウ、2人きりの時。そして、どちらかの家にいる時だけだった。
「…お前なぁ…」
「ヘヘッ!!分かってるよ。リキにはその気はないって言うことくらいは!!」
相変わらず、俺に悪戯っぽい視線を投げ掛けて来るコウ。そして、
「…でも、気持ちいいことはしてほしいでしょ?」
と言うと、学生服のズボン越しに俺の男としての象徴であるペニスをキュッと握って来る。その瞬間、俺の体に心地良い電流が流れ、
「んふッ!!」
と、思わず甘い吐息を漏らす。するとコウは、
「フフッ!!」
と笑いながら、俺のそこを学生服のズボン越しにゆるゆると上下に刺激する。
「…ん…ッ!!…んく…ッ!!」
ピクッ、ピクッ、と俺の体が痙攣する。そして、コウの手の中で俺のペニスが次第に熱を帯び始める。
「…フフッ!!…リキのチンポ、…大きく、…硬くなって来た…!!」
嬉しそうに言うコウ。勃起して来た、と言わなくなった辺り、少しだけ大人になったと言う証拠だろうか。
「…や…、…め…ろ…!!」
「そう言いながら、全く抵抗しないんだよね、リキって!!」
「…く…ッ、…うううう…ッッッッ!!!!」
抵抗なんて出来るわけがない。中学生の時、いや、小学生の頃からコウの必殺技である電気アンマと、中学生になってからは電動マッサージ器と言うダブル攻撃を受け、俺は今ではその快楽が待ち切れなくなっていたんだ。
それだけじゃない。
俺は、この後に起こることもちゃんと知っていた。
「…ねぇ…、…リキ…」
不意にコウがウットリとした眼差しを向けて来た。
ドクンッ!!
その視線に、俺の心臓が大きく高鳴り、同時に、俺のペニスはそれまで以上に大きく、硬くなった。
「…また…、…リキのチンポ、…しゃぶらせてよ…」
「…ああ…」
顔を赤らめ、俺の視線も虚ろになる。その間にコウは俺の目の前にしゃがみ込み、俺の学生服のズボンのベルトをカチャカチャと言う音を立てて外し始めた。
…ジッ、…ジィィィィ…ッッッッ!!!!
ファスナーが下げられ、ズボンが下げられる。中から現れたのは黒いボクサータイプの下着だった。
「…フフッ!!…相変わらず、エロいなぁ、リキは…!!」
その中心に息づく大きな膨らみ。コウはそれを右手で優しく包み込んだ。
「…んく…ッ!!」
俺の体がピクッ、と痙攣する。
「…相変わらず…、…大きい…。…硬くて…、…熱い…!!」
「…ん…ッ!!…んく…ッ!!」
ピクッ、ピクッ、と俺の体が痙攣すると同時に、ビクッ、ビクッ、と大きく脈打つペニス。
「…じゃあ…、…行くよ…?」
上目遣いで俺を見上げながら、コウは俺の下着の腰の部分のゴムに手を掛け、ゆっくりと下ろして行く。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ボクサータイプの下着の生地に、俺のペニスが引っ掛かる。そして、下着が完全に足元へ下ろされた時、俺のペニスが跳ね返り、バチンッ、と言う音を立てて腹にぶつかった。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
きれいな先端のフォルムを形成している俺のペニス。ビクンッ、ビクンッ、と俺の心臓の脈動に合わせるかのように大きく脈打っている。そして、真っ赤に腫れ上がった先端の鈴口からは透明な雫を溢れさせていた。
「…もう、…エッチだなぁ、リキは…!!」
嬉しそうにコウはそう言うと、俺のペニスを優しく握った。
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
「リキぃ。たったこれだけでそんなに感じちゃうんだ?」
「はぁッ!!はぁッ!!」
コウの目がギラギラと輝いている。その顔が俺のペニスに近付いて行く。
「…やッ、…止めろ…ッ!!」
止めろ、なんてウソだ。早く、あの感覚をまた味わいたかった。
「…フフッ!!」
コウの口がゆっくりと開く。その中に俺のペニスがゆっくりと入って行く。そして、その口が閉じてコウの頭がゆっくりとスライドを始めた時、
「はああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、俺は体を仰け反らせて嬌声を上げた。
…ジュッ!!…ジュプッ!!…ジュプッ!!
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
まるで、俺のペニスを堪能するかのように、頭をゆっくりと前後に動かすコウ。その唇のネットリとした感触が俺のペニスを伝い、何とも言えない感覚を伝えて来る。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
ゾワゾワとした感覚が俺の全身を支配して行く。
…ジュブッ!!…ジュブジュブッッッッ!!!!ジュブジュブジュブジュブッッッッ!!!!
暫くすると、コウの頭の動きが加速度を増した。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
俺はそんなコウの頭の動きに合わせるかのように、腰を前後に律動させる。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
淫猥な音がますます大きくなり、コウの口元から唾液と、俺のペニスの先端から溢れ出る淫猥な液体とが混ざったものが滴り落ちる。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
無我夢中で腰を前後に動かす俺。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「…コッ、…コウ…ッ!!…イッ、…イキ…、…そう…ッ!!」
コウの口撃は本当に気持ち良くて、あっと言う間に絶頂に登り詰める。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「…イッ、…イクよ…ッ!!」
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「…イッ、…イクウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
その瞬間、
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブブブブ…ッッッッ!!!!
と言う鈍い音を立てて、俺はコウの口の中に、俺の淫猥な液体を放つのだった。