そして僕らは大人になる 第21話
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
俺の男としての象徴・ペニス。コウの刺激によって大きく勃起したそれは、今、まさに、とどめを刺されようとしていた。
「うぅわああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
初めてペニスを誰かにしゃぶられた。しかも、男に。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
コウの口の中。生温かいそこにすっぽりと含まれ、ぬめっとした唇や舌がそれを容赦なく舐めまくる。その舌が俺のペニスの先端部分の最も敏感なところを時に優しく、時に強く舐める。
「…くう…ッ!!…が…ッ、…ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
体中から力が抜け、俺はそれに逆らうことも出来ないでいた。だが、そんな俺の体とは裏腹に、
(…気持ち…、…いい…!!)
と、俺の心の中にはおぞましい感情がグルグルと渦巻いているのも事実だった。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「…も…ッ、…もう…ッ!!」
はぁはぁと荒い呼吸を繰り返す。その意識がぼんやりとし、目から涙が伝った。
「…イクッ!!…イクッ!!」
ドクドクと下半身の奥底から込み上げて来る淫猥な感覚に、俺はもう抗い切れなくなっていた。そして、
「…イクイクイクイクッッッッ!!!!イクウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と叫び、腰を今までにないほどに大きく突き上げた。その瞬間、
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブブブブ…ッッッッ!!!!
と言う音と共に、俺は淫猥な液体をコウの口の中に放っていた。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!
俺のペニスからは大量の熱い液体が何度も何度も飛び出ていた。そして、
…ゴクッ!!…ゴクッ!!
と言う喉の音を立てて、それを飲み干すコウがいたんだ。
「うわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
俺、パニック。
「…なッ、…何やってんだよオオオオッッッッ!!!!コオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
だが、コウは俺のペニスを口に含んだまま、微動だにしない。
「…は…、…あ…、…あぁぁぁ…!!」
ビクッ、ビクッ、と体が何度か痙攣した時、
「…う…ッ!!」
と言って、俺はその場にグッタリと横になった。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
目の前に星がいくつも飛んでいる。
「…コ…、…ウ…」
その時、俺は力を振り絞ってコウを見上げた。すると、コウの視線がちらりと動いたかと思うと、
…ゴクッ!!…ジュボジュボ…ッッッッ!!!!
と言う淫猥な音を立てて、コウがようやく俺のペニスを口から出したんだ。
「ひゃんッ!!」
俺のペニスがコウの口から飛び出る瞬間、敏感になった先端にコウの唇が触れ、思わず素っ頓狂な声を上げていた。
「…うげ…!!」
コウは涙目になっている。
「…に…、…げ…え…」
「…なななな、何やってんだよオオオオッッッッ!!!!コオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!んなもん、飲むなよオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!汚ねぇだろうがああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
コウにしゃぶられてイカされた恥ずかしさと、コウの口の中にイッてしまったパニックと、コウが俺のそれを飲んでいたことへの驚きで、俺は怒鳴り散らしていた。
「…だって…」
「あん?」
コウはしゅんとしている。
「…だって…。…オレ…、…リキのこと、好きなんだもん…!!」
「…だ、…だからって…」
言いかけて俺まで固まった。
「…ま、…まさ…か…!?」
「…うん…」
コウがコクンと頷く。
「…オレ…。…リキのことがそう言う意味で好きなんだ…!!」
「…」
何て言ったらいいのか、俺は返答に困っていた。
そんな俺の態度を予想していたのか、コウはフッと笑うと、
「だよね!!答えられないよね!!」
と言うと、俺に抱き付いて来た。
「…コウ…」
「…リキ…。…卒業、おめでとう…」
「…は?」
今頃、何を言ってんだ?
「…そ、…卒業したのは、お前だって同じだろう?」
俺がそう問い掛けると、コウはフッと笑い、
「そう言う意味の卒業じゃないよ」
と言うと、
「リキが、童貞を卒業したってこと!!」
と言ったんだ。
「他人にチンポを触られて、しゃぶられて、おまけにイカされて。それって、立派な童貞卒業ってことだろ?」
「…あ…」
「ったくぅ!!リキはまだまだお子ちゃまだなあ!!」
いつもの悪戯っぽい笑みを浮かべているコウ。
「…おッ、…お前に言われたくないッ!!」
俺はその時、コウの首を絞め上げていた。
そんなこんなで、コウとの関係はその後も続いていた。
(…けれど…)
けれど、いつかは終わらせなければいけない。俺はそんなことを、心のどこかで思っていた。
確かに、気持ちいいことは好きだ。でも、それではいつまで経っても前へ進めない。コウには申し訳ないが、俺はコウのことを恋愛感情で見られない。コウは俺の大事な幼馴染みだし、友人でもある。でも、それとこれとは別だ。
それに、このままではコウを束縛するだけだ。コウの俺への感情を断ち切らせなければ、コウが前へ進めない。
(…終わりに…、…するんだ…)
小太郎はコウの感情の変化に、態度の変化に気付いていたのかもしれない。だからこそ、俺達から少しずつ離れて行ったのかもしれない。表面上はいつもと変わらない態度で接して来る。3人でいると、相変わらず末っ子の弟のようなキャラクターの小太郎。俺達より少しだけ後ろを歩いて来るような、一歩下がって俺達に接して来る。いや、その逆だ。小太郎は、俺達より少しだけ前を歩いているんだ。
(…俺達も、…前へ…進まなきゃ…!!)
ある寒い冬の日だった。
「もうすぐ、クリスマスだねぇ!!」
俺はいつものようにコウの部屋へ来ていた。部屋のエアコンを付け、制服のブレザーを脱ぐコウ。
「クリスマス、どうしよっか?」
「…え?」
ニコニコと俺を見つめているコウ。
ズキン…。
心が少しだけ痛んだ。
「久しぶりに、小太郎も誘って3人で遊ばねぇ?…あ、でも、小太郎とはエッチなことは出来ないよなァ。…となると、やっぱり、リキと2人で…」
「コウ!」
俺が少しだけ声を大きくして言ったからだろうか。コウが驚いて俺を見つめていた。
「…もう、…終わりにしないか…?」