スーツアクターU AFTER STORY 第4話
翌朝、僕はいつもより早く目が覚めた。時計を見ると5時半。チュン、チュンと言うすずめの鳴く声が聞こえる。
「…ん…」
モゾモゾと体を動かす。
「…タクマぁ…!」
そんな僕の横には、すぅすぅと穏やかな寝息を立てているタクマがいた。スカイレッドの光沢のある鮮やかな赤色の全身タイツを着ている。それはタクマのガッシリとした体付きをしっかりと浮き立たせていた。
(高校の頃は、この全身タイツが少しだけぶかぶかだったのに…)
今はそれがぴっちりとタクマの体に纏わり付いている。腕も、脚も、体全体も高校時代よりも一回りも二回りも大きくなっているようにも思える。
昨夜、タクマはスカイレッドの、僕はランドイエローの全身タイツを着たまま寝てしまった。本当は、スカイレッドのタクマが、ランドイエローの僕にやられてしまうと言うヒーロープレイを久しぶりにする予定だった。でも、僕の感情が不安定で、それどころじゃなくなってしまったんだ。
そんな僕を、タクマは文句も言わずにしっかりと抱き締め、いろんな話をしてくれたんだ。
「オレだってッ、ユウヤが好きなんだッ!!ユウヤはッ、オレが守るんだッ!!」
高校3年生の文化祭の後、僕とタクマの煮え切らない態度に業を煮やしたツトムが、僕に付き合おうとわざと告白して来た。僕に襲い掛かろうとするツトムを見て激高し、顔を真っ赤にしてそう言ったタクマ。
「大丈夫だ、ユウヤ。オレが、必ず、お前を守るから…!!」
その時のタクマの表情を今でも覚えている。顔を真っ赤にしながらも、でも、その目は本当に真剣で、僕のことを本当に真剣に考えてくれている眼差しだった。
それから6年。喧嘩らしい喧嘩もなく、僕達は時を重ねていた。
スーツアクターになってからも、タクマは暇さえあれば、僕のところへ来てくれた。そして、こうやってヒーローごっこを未だにしてくれることに本当に感謝していた。
「…でもさぁ…!」
思わず苦笑してしまう。
すぅすぅと心地良い寝息を立てているタクマ。そのガッシリとした2本の足の付け根が今、大きな山を作り出していたんだ。
タクマの男としての象徴・ペニス。それが今、大きく勃起し、太く長く、にゅっと臍へ向かって伸びていた。その先端部分は本当にきれいに形作られ、ピクッ、ピクッ、と脈打っていた。
「…フフッ!!」
僕はそれに手を伸ばすと、そっと包み込む。
「…あったかい…!」
僕の手の中に収まり切らないほど大きなタクマのペニスとその下に息づくふてぶてしい2つの球体。
「…フフッ!!」
僕のアソコもランドイエローの全身タイツの中で大きく勃起しているのが分かった。
僕は高校時代と殆ど体型が変わらない。あ、でも、ちょっとだけお腹が出て来た、かも…。
「…タクマぁ…。…夢の中で気持ち良くなってね…!!」
ゆっくりと手を動かす。指先をタクマのペニスの下に息づく2つの球体より更に奥まで忍ばせたかと思うと、今度はゆっくりとそこを這い上がって来る。そして、タクマのペニスの裏筋をつつっとなぞるようにし、先端をクリクリと刺激する。
ビクッ!!ビクッ!!
先端を刺激すると、ペニスがビクビクと脈打つ。
「…ククク…!!…さぁ、…スカイレッド…。お前がいい夢を見ている間に、俺がお前のエネルギーを搾り取ってやる…!!」
ふとタクマを見上げると、すぅすぅと言う一定のリズムだった呼吸が、時々、
「…ん…。…んく…ッ!!」
と言う呻き声が聞こえるようになった。そして、
「…あ…」
と言う声も。
「…タクマぁ…。…起きてるね…?」
僕はニヤリと笑うと、タクマのペニスとその下に息づく2つの球体を愛撫しながら、そっとタクマの顔に自分の顔を近付ける。そして、
「お前は今、俺に反撃することすら出来ない。この空間の重力がお前を押さえ付けているのだから、お前は指一本、動かすことは出来ないぞ?」
と言うと、タクマがうっすらと目を開けた。
「…起きてた?」
僕が尋ねると、タクマはニッコリと微笑み、
「…ユウヤの愛撫がすげぇ、気持ち良くてさ…!!」
と言ったんだ。
「…あれ?」
その時、僕はタクマのペニスに異変を感じていた。
クッキリと割れた先端部分。その鈴口のところからトロッとした、透明で淫猥な液体が溢れていたんだ。
「…フフッ!!」
僕は笑うと、
「…タクマぁ…。…ただ、チンポを触られているだけなのに、そんなに気持ち良かったんだ?」
と尋ねると、タクマは、
「…だぁってさぁ…。…昨夜、…せっかく楽しみにしていたのに、何にも出来なかったから…!!」
と言ったんだ。
「…ごめん…。…その代わり…ッ!!」
僕はそう言いながら、タクマの足元へ移動すると、両足首を掴んだ。そして、タクマの股の間へ右足を捩じ込ませたんだ。その途端、
「んあッ!?」
と、タクマが素っ頓狂な声を上げる。
「…や、…止めろ…!!…何をする気だ…ッ!?」
「…ククク…!!…さぁ、スカイレッド!!貴様のエネルギーを全て搾り取ってやるッ!!」
僕はそう言うと、タクマの股の間に捩じ込ませていた右足を小刻みに振動させ始めたんだ。その途端、
「んあッ!?ああッ!?…あッ、…く…ッ!!…くああああ…ッッッッ!!!!」
とタクマが声を上げ始めた。
「…やッ、…止め…ろ…オオオオ…ッッッッ!!!!」
顔を真っ赤にし、目をギュッと閉じて叫ぶタクマ。
「…ほらほらッ!!どうだッ、スカイレッドッ!!」
数ヶ月ぶりにタクマにかける電気アンマ。昨夜、出来なかったのもあってか、僕の右足はいつも以上に小刻みに動いていたように思う。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
タクマは頭を左右に振り続ける。
「止めろオオオオッッッッ!!!!止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
タクマの声がどんどん大きくなって行く。まだ辺りがしんと静まり返っている早朝から、こんな大声を出していいのかと思うほど。
「…く…っそ…オオオオ…ッッッッ!!!!」
ベッドの上から動かないタクマの両手の拳が握ったり開いたりを繰り返す。
暫くすると、僕は電気アンマを止めていた。
「…んく…ッ!!…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
タクマは一瞬、体をビクンと跳ねらせたがすぐにぐったりとなり、呼吸を大きくする。
「…ククク…!!」
僕はゆっくりとタクマのがっしりとした体の上に伸し掛かる。するとタクマは、
「…なッ、…何だよッ!?…退けよ…ッ!!」
と僕を睨み付けた。その表情が本当に凛々しくて、思わず見惚れてしまいそうになる。
「…次は、…お前のここからエネルギーを奪ってやろうか…!!」
そう言うと僕はタクマの唇をつんつんと突いたかと思うと、その唇に僕の唇をゆっくりと押し当てた。
「…ん…ッ!?」
その瞬間、タクマは目をカッと見開き、体をビクリと跳ねらせた。