女王の妖魔術 第4話
「…グフフフフ…!!」
某民族の仮面のようなけばけばしい色の顔を持つマジンモンガーが不気味に笑っている。その顔が満足げに上下に頷くように動いている。
「…ぐ…ッ、…うううう…ッッッッ!!!!」
その大きな瞳に睨まれ、体を硬直させているバルパンサー・豹朝夫。
「無駄だ!!オレ様の金縛りからは絶対に逃れられんッ!!」
そう言った時、マジンモンガーが右手をスウッと差し出すと、ゆっくりと上の方へ上げ始めた。
「…ぬうううう…ッッッッ!!!!」
「…んなッ、…何だ…ッ!?」
豹の体がフワフワと宙を舞い始める。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
狭く天井が低い洞窟の中。高さ的にはそんなに高くはない。だが次の瞬間、
「キィエエエエエエエエッッッッッッッッ!!!!!!!!」
とマジンモンガーが奇声を上げ、差し出していた右手をグンと振り下ろした。と同時に、
「うわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と言う悲鳴と共に、豹の体が地面へ叩き付けられた。
「そぉれッ、もう一度だああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
ドガアアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!!!
ドゴオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!
「…ぐふ…ッ!!」
「…う…、…ああ…ッ!!」
無防備な状態で地面に叩き付けられ、豹はしたたかに体を打ち付ける。
「そぉれそれそれええええッッッッ!!!!」
ますます調子に乗ったマジンモンガーが、豹を地面や壁に誘導し、その体を打ち付けさせる。
「うわああああッッッッ!!!!」
「ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
そして、何度目かの強打をした時、
ドガアアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!!!
と言う物凄い音と共に、豹の体が洞窟の壁に減り込んだ。そして、
「…う…、…あ…」
と豹が短く呻いたかと思うと、ガクンと膝を折り、地面にうつ伏せに倒れた。
「…ぐ…、…うううう…ッッッッ!!!!」
バルパンサーの光沢のある鮮やかな黄色のスーツが土埃に汚れ、茶色く変色している。
「アハハハハハハハハ…!!」
ヘドリアンの低い笑い声が洞窟一帯に響き渡った。
「憎っくきサンバルカンがこうしてモンガーにズタボロにされる姿は胸がスゥッとする思いじゃ!!じゃが、これではまだまだ物足りぬッ!!私の恨みは、こんなもので晴れるものではないッ!!マジンモンガーッ!!バルパンサーを徹底的に辱めるのじゃッ!!」
忌々しそうに豹を睨み付けていたヘドリアンがそう叫んだ時、
「かしこまりましたッ、女王様ッ!!」
と、マジンモンガーが張り切ったようにそう声を上げた。そして、
「…ぬうううううううう…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、さっきよりも一層低い声で声を上げ始めた。そして、その右手をスゥッと上の方へ上げた時、
「…あ…、…あぁぁ…!!」
と、豹の体が浮き上がり、地面にしっかりと両足を付けた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
その両手が腰に当てられた時、その腰をゆっくりと回し始めたのだ。
「…ぉおおおおぉぉぉぉ…」
ヘドリアンはウットリとした表情でそれを見つめている。
「…な…ッ、…何だ…ッ!?」
艶めかしく腰を動かす豹。バルパンサーの豹をあしらったマスクの中で、豹は目を大きく見開き、顔を真っ赤にしている。
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
その腰がカクカクと前後に動き始める。
「…どッ、…どうなってんだああああッッッッ!!!?」
腰を前へ突き出すたびに、豹の2本の足の付け根にあるふくよかな膨らみが強調される。
「ほおおおおぉぉぉぉ…。…バルパンサーの腰が艶めかしく動いておる。…まるで、ここにいる者全員を誘うようにな…。…アァッハハハハハハハハ…!!」
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
生け贄にされそうになっている2人の女性は呆然と、そして、その他の者は豹を侮蔑するかのように見ている。
「…止めろ…ッ!!…止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
その声が甲高くなって行く。
「さあッ、バルパンサーッ!!生け贄の時間だああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
マジンモンガーがそう叫び、目をカッと光らせたその時だった。
「…な…ッ、…何…ッ!?」
豹の右手がスゥッと動いたかと思うと、豹の2本の足の付け根部分に息づく、そのふくよかな膨らみをギュッと握ったのだ。
「んああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
バルパンサーの薄汚れたグローブが、その膨らみを鷲掴みにしている。
「そぉれそれそれそれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
マジンモンガーが声を上げた時、豹のその右手がやわやわとそれを揉み込み始める。と同時に、
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
と、豹が喘ぎ声を上げ始めたのだ。
「おやおや。メカ人間に見られて、バルパンサーが興奮しておるわ。アァッハハハハハハハハ…!!」
ヘドリアンがニタニタと笑うと、マシンマンは奇声を上げて囃し始め、ゼロガールズは相変わらずフンと言った体で豹を侮蔑の眼差しで見つめている。
「…やッ、…止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!見るなああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
自分の意思とは関係なく、右手が勝手に自身の男としての象徴であるペニスとその下に息づく2つの球体を揉み込んでいる。そして、それは甘い感覚となって豹の体を包み込んでいた。
久しぶりに味わう甘い感覚。バルパンサーに選ばれてからは、自身の体を鍛えることに夢中になっていた。バルイーグル・大鷲龍介、バルシャーク・鮫島欣也に対するコンプレックスのようなものがあったからだ。
「…あ…ッ!!…んあ…ッ!!」
やわやわと揉み込まれるペニス。その刺激に、豹は顔を天井の方へ向け、ピクッ、ピクッ、と体を跳ねらせていた。
「次はこうだ…!!」
マジンモンガーがそう言った時だった。
「んひゃああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
豹が素っ頓狂な声を上げる。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
豹の左手。薄汚れたグローブが、バルパンサーの鮮やかな黄色のスーツの右胸の部分に浮き出た突起をクリクリと刺激しているのだ。
「アァッハハハハハハハハ…!!これは愉快じゃ!!バルパンサーが一人でいやらしいことをしておるわッ!!アハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!!!!」
ヘドリアンの高らかな笑い声が洞窟に響き渡る。
「…止めろ…!!…止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
豹は声を震わせ、その屈辱に懸命に耐えようとする。だが、その屈辱は、豹のペニスへドクドクと血液を送り込んでいた。
「それッ、マシンマンッ!!バルパンサーの愚かな行為を手伝ってやるのじゃ!!」
そう言った時、数体のマシンマンの腕が豹に伸びて行った。