女王の妖魔術 第１８話
…チュクッ!!…チュクチュク…ッ!!
くすぐったい音が冷たい空気が流れる空間に響き渡る。それと同時に、
「…あ…ッ!!…はあ…ッ!!」
と言う艶かしい声。
「…さッ、…鮫…、…島…ぁ…ッ!!」
顔を真っ赤にした豹。はぁはぁと荒い呼吸をし、困ったような表情を浮かべている。そして、その両腕は豹の目の前にいる男性の背中へと回っていた。
クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!
豹の目の前にいる鮫島が豹の頭を固定し、クチュクチュと言うくすぐったい音を立ててキスをしていた。その舌が豹の口の中に入り込み、豹の舌、口腔を隈なく蹂躙する。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
豹も懸命に舌を絡めようとするが、鮫島はそれ以上に自身の舌を素早く動かし、豹を翻弄する。
「…フフッ!!」
鮫島は目をギラギラ輝かせ、ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべて豹を見つめる。
「…かわいいな、豹は…。…お前の全てを食べてしまいたいよ…!!」
「ひょひょ〜ッ!?」
言うが早いか、鮫島は豹の首筋をそっと食むように唇で挟み込んだ。その途端、
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、豹は目を見開き、悲鳴を上げた。
「…マジンモンガー…」
その光景を、ヘドリアンは呆然と見つめていた。呆然と、と言うより、目を点にしている。
「は、ははッ!?」
そしてそれは、マジンモンガーも同じだった。
「…そなた…。…バルシャークとバルパンサーに特別な妖魔術でもかけたのか？」
「…は？」
「…２人で淫らな行為をするように、とか、２人で愛し合え、とか…」
「…は？…そ、…それは、女王様の方では？」
その瞬間、
ボカッ!!
と言う音と共に、
「ふんぎゃッ!!」
とマジンモンガーが素っ頓狂な声を上げ、頭を抱えていた。ヘドリアンが物凄い形相でステッキを振り翳し、マジンモンガーのけばけばしい色をした頭部を叩いていたのだ。
「失礼なッ!!私がそのようなおぞましい妖魔術など、かけるものかッ!!ただ、生け贄のエネルギーを捧げるよう、妖魔術を使って…」
そう言った時、ヘドリアンははたと動きを止めた。
「…生け贄のエネルギー…？…妖魔術…？」
その目がギラリと光り、口元には不気味な笑みが浮かんだ。
「…ンンッフフフフ…!!」
「…女王…様…？」
「…これは我々ブラックマグマにとっては思わぬ方向へ動いたのやもしれぬな…」
「…ど、…どう言うことで？」
「簡単なことじゃ」
ヘドリアンの瞳がキラキラと輝いている。その瞳の奥には、勝利の２文字が浮かんでいた。
「…生け贄のエネルギーを捧げれば捧げるほど、人格が壊れて行く、と言うことよ。…そして、それはその者を我々ブラックマグマの思い通りに操ることが出来ると言うことを意味しておるのじゃ…!!」
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
その時、豹は鮫島によって地面に完全に押し倒され、鮫島はそんな豹の体中にキスの雨を降らせていた。
「…バルシャークは短時間に３度もエネルギーを捧げた。それによってまともな思考能力がなくなっておる。おまけにヤツの体には相当のダメージがある。弱ったところに我々の妖魔術がよく効いた、と言うことじゃ。…じゃが、バルパンサーは我々と戦った時に自らエネルギーを捧げた、その１回きり。ヤツの精神力が弱くとも、まだまだ完全には妖魔術は効いてはおらぬのやもしれぬ。とは言え、我々に逆らうほどの力はない。…バルパンサーには、バルシャークへの特別な思慕があるのであろうのぅ。それが、今までヤツを動かしていたのじゃ」
「…は、…はぁ…」
マジンモンガーは分かったような、分からないような表情をしている。
「…これからじゃ…!!」
ヘドリアンは相変わらず目をギラギラと輝かせ、不気味に笑っている。
「…バルパンサーが完全に堕ちた時こそ、我々の勝利なのじゃ…!!…ンハハハハハハハハ…!!」
…チュッ!!…チュッ!!
鮫島の唇が、豹のバルパンサーの光沢を失った黄色のスーツにキスの雨を降らせる。
「…さッ、…鮫…、…島…ああああ…ッッッッ!!!!」
そう声を上げるも、その鮫島を押し退けようともしない豹。その両腕は相変わらず、鮫島のガッシリとした背中へ回っている。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
ただ、鮫島にされるがままの豹。
その時だった。
「…あ…ッ!!」
豹が目をカッと見開き、体をビクンッ、と跳ねらせた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
顔を真っ赤にし、体を小刻みにブルブルと震わせている。
「…フフッ!!」
ニヤリと笑い、豹を見つめている鮫島。だが、その瞳はギラギラと輝いている。そして、バルシャークの薄汚れた白色のグローブに包まれたその右手はバルパンサーのスーツから飛び出した、豹の男としての象徴であるペニスを優しく包み込んでいたのだ。
「…さッ、…鮫…島…!?」
「おいおい、どうしたんだよ、豹ぉ？今日はお前が責めるんじゃなかったのかぁ？」
クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!
「ひょッ、ひょひょ〜ッ!!」
鮫島の右手が豹のペニスを上下にゆるゆると刺激している。そして、豹のペニスの先端からはクチュクチュと言う淫猥な音が聞こえていた。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
豹は鮫島の手の動きに合わせるように短い喘ぎ声を上げ続ける。
「…さ…ッ、…さ…め…、…じ…、…ま…ぁ…!!」
顔を赤らめ、目にはうっすらと涙が溜まっている。
「…ほら…。…ほらほら…!!」
クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
鮫島の右手が豹のペニスを優しく刺激し、豹はその刺激に狂ったように身悶える。
「お前のチンポからいやらしい液体がトロトロと溢れて来てるぜ？」
「…いッ、…言うなよ…ぉ…ッ!!」
すると、鮫島は右手の人差し指を豹のペニスの先端部分の蕾に挿入した。
「ひぐッ!?」
その刺激だけで、豹は目を大きく見開き、体をビクンッ、と痙攣させる。
…グチュッ!!…グチュグチュ…ッッッッ!!!!
淫猥な音を立てながら、蕾の中を掻き混ぜるように指を動かす。
「…あ…ッ!!…ああ…ッ!!」
それは豹の、豹自身もやったことがないであろう、ペニスの先端部分の柔らかい部分を刺激することを意味していた。
グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
「ひああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
その強烈な刺激に、豹はビクビクと体を何度も何度も跳ねらせながら喘ぎ続けた。