女王の妖魔術V 第8話
「…まだ、バルシャークのエネルギーが足らないのだ…!!」
そう言った時、ペッタンモンガーの真っ赤な目がギラリと光った。
「何ですって!?」
その言葉を聞いた時、アマゾンキラーは目を見開き、急いでペッタンモンガーのもとへ駆け寄る。
「…この量では、ダークQに取り付けるためのマスクが作れませぬ…」
「…付けられたとしても、すぐに剥がれ落ちて正体が分かってしまう…!!…それでは意味がない…!!」
すると、アマゾンキラーは鮫島の方を見ると、ニヤリと笑った。
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
背後のペッタンモンガーの呪いの仮面を取り付けられた人々に支えられるようにしてグッタリとしている鮫島。
「…が…ッ、…かは…ッ!!」
肩で大きな呼吸を繰り返し、そのたびにバルシャークの光沢のある鮮やかな青色のスーツがキラキラと輝く。
…ボタッ!!…ボタ…ッ!!
鮫島のガッシリとした2本の足の付け根部分に息づく、鮫島の男としての象徴・ペニス。それはバルシャークのスーツの中で未だに大きく勃起したまま、テントのように体と垂直に張り出していた。そして、その先端はぐっしょりと濡れ、白濁の淫猥な液体の塊を地面に落とし続けていた。
「…フンッ!!」
それを見たアマゾンキラーがニヤリと笑った。
「…まだまだ、搾り取る必要がありそうね…!!」
「…や…、…めろ…!!」
ゆっくりと近付いて来るアマゾンキラーに対し、鮫島は声を震わせながら腰を無意識に引く。だが、背後の人々が鮫島の腰をグイッと押し上げる。それはつまり、鮫島の未だに大きく勃起しているペニスが見せつけられるような格好になることを意味していた。
「それだけまだ大きい状態なら、まだまだエネルギーが有り余っていると言うことでしょ!!」
その時だった。
『アマゾンキラーよ』
どこからともなく、ヘドリアン女王の声が聞こえて来た。
「アマゾンキラーよ。バルシャークのエネルギーを全て搾り取るのは、この私に任せるが良い!!」
『女王様ッ!!』
空へ視線を移し、声を上げるアマゾンキラー。
「ンンッフフフフ!!この私の妖魔術で、バルシャークのエネルギーを一滴残らず搾り取ってやるわ!!もっとも屈辱的な方法でなぁ…、…ンハハハハハハハハ…!!」
『…止めろ…!!…何を…、…する気だ…ッ!?』
「覚悟するのじゃな、バルシャーク!!」
そう言った時、ヘドリアンは目の前の水晶に両手を翳し始めた。
「…ああああああああ…!!」
低く、不気味な声が辺りに響き渡る。
「…さぁ、バルシャークのペニスよ。…お前の本能を目覚めさせよ…!!…今が目覚める時じゃ…!!」
「うぐッ!?」
その時、鮫島の体がビクンッ、と大きく痙攣した。
ドクンッ!!ドクンッ!!
かあっと体が熱くなり、呼吸が苦しくなる。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
バルシャークの鮫をあしらったマスクの中で、顔を真っ赤にした鮫島は目を大きく見開き、体を硬直させている。
…ブッ!!…ブツブツ…ッ!!
「…え?」
小さいが、確かに聞こえていた。その音のする場所を見た時、鮫島は呆然となった。
「…ウソ…、…だろ…!?」
…ブツブツ…ッ!!…ブツブツ…ッ!!
「おッ、おいッ、シャークッ!?」
バルパンサーのヒョウをあしらったマスクの中で、豹も呆然となる。
「…ぐ…ッ、…うううう…ッッッッ!!!!」
鮫島の男としての象徴・ペニス。その部分をぐっしょりと濡らしているバルシャークの青いスーツの中でそれが更に大きさを増し、スーツを持ち上げ始めていた。
「…い…、…痛…て…ぇ…!!」
スーツと言う障害があり、鮫島のそれが飛び出さないように覆っている。だが、鮫島のペニスはそれをも突き破ろうとしているのだ。その証拠に、ブツブツと言う生地の縫い目が裂けて行く音が聞こえる。
…ブツブツ…ッ!!…ブツブツ…ッ!!
「…止めろ…!!」
ブツブツッッッッ!!!!ブツブツブツブツッッッッ!!!!
「…止めろ…!!…止めろオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
そう叫ぶ間にも鮫島のペニスは更に大きさを増し、青いスーツを引き裂いて行く。
「止めろッ!!止めろッ!!止めろッ!!止めろッ!!」
鮫島はパニックに陥っていた。こんな大勢の人の目の前で、自身のプライドとも言うべきペニスを晒すことになるなんて…。
『さぁッ、バルシャークッ!!そなたのエネルギーを全て搾り取るための儀式に協力するのじゃ!!』
ヘドリアンの声が聞こえる。
「…い、…嫌だ…ッ!!」
バルシャークのマスクの中で、鮫島は思わず涙ぐむ。
「…頼む…ッ!!…それだけは…ッ!!…それだけは…ッ!!」
その時、想定外のことが起こった。
「ああああッッッッ、もうッッッッ!!!!まどろっこしいなああああッッッッ!!!!」
それまで事の成り行きをニヤニヤと見つめていた大介がズカズカと音を立てて歩いて来たかと思うと、
「こうすりゃあ、手っ取り早いだろうがッッッッ!!!!」
と叫び、鮫島のスーツの裂け目に指を突っ込んだ。そして、
「うおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と雄叫びを上げ、同時に、そこを左右に思い切り引っ張ったのだ。
「止めろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
鮫島と豹が同時に叫んだその瞬間、
…ビッ!!…ビィィィィッッッッ!!!!
と言う鈍い音が聞こえた。
「…ぉぉおおおおおおおおぉぉ…!!」
機械帝国ブラックマグマの大広間では、ヘドリアンが水晶越しの映像にウットリとした表情を見せていた。
「…アハハハハハハハハッッッッッッッッ!!!!!!!!…素晴らしいぞ、大介ッ!!バルシャークのプライドとも言えるべきものを引っ張り出すとは…!!」
そう言いながら、ヘドリアンは目をギラリとさせる。
「…こいつは…。…大介は、使いようによっては、憎っくきサンバルカンを全滅させる存在になるやもしれん…。…ンンッハハハハハハハハ…!!」
「…うわ…!!」
その頃、鮫島は呆然としていた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
豹も呆然とそれを見ている。
「…ぁぁぁぁ…!!」
体が小刻みに震え、かあっと熱くなる。
「…ククク…!!」
目の前では大介が目を真っ赤に光らせ、不気味にニヤニヤと笑っている。
「…ぁぁぁぁ…。…ぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
バルシャークの光沢のある鮮やかな青色のスーツを引き裂かれて飛び出した鮫島の男としての象徴・ペニス。それは今、臍へ向かって真っ直ぐに屹立し、ビクンッ、ビクンッ、と鮫島の心臓の動きに合わせて脈打っていた。そして、真っ赤に腫れ上がった先端からはドクドクと濃白色な淫猥な液体を溢れさせ続けていたのだった。