女王の妖魔術V 第17話
「うわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
その時、豹は思い切り悲鳴を上げていた。
「…なッ、…何だよッ、これええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!??」
薄暗く、空気がキィンと冷え切っている洞窟のようなところ。背中にひんやりとした感触が伝わって来る。
「…おッ、…おいッ!!…だッ、誰だああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
その時、頭上でガチャガチャと言う乾いた金属音が聞こえた。
「…ひょッ、…ひょひょおおおおおおおおッッッッッッッッ!!!!!!??」
バルパンサーに変身したままの豹。その光沢のある鮮やかな黄色のスーツに包まれた両腕が頭上高く伸ばされ、その手首には冷たく光る金属の拘束具が取り付けられていた。
「…え、…ええええッッッッ!!!?」
更に、両足は肩幅よりやや広めに広げられ、その足首にも銀色に冷たく光る拘束具が取り付けられている。つまり、豹は今、冷たい洞窟の中で、その岩肌にX字に拘束されていたのだ。
「…はッ、…離せ…ッ!!…離せよおおおおおおおおおおおおおおおおッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
顔を真っ赤にし、目を大きく見開いて叫ぶ。だが、その洞窟の中には豹の叫び声以外、何も聞こえない。
「…ふ…、…んん…ッ!!…んぎぎぎぎ…ッッッッ!!!!」
何とかしてその拘束具を引きちぎろうと、懸命に両手両足を動かす。だが、それらはびくともせず、逆に豹の体力を消耗するだけだった。
「…だッ、…誰かああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!いないのかああああああああッッッッッッッッ!!!!!!??」
そう叫んだ時だった。
…コツ…。…コツ…。
豹の目の前にある通路。その奥から人影が見え始めた。
(…あれ…は…?)
岩陰から姿を現した男を見た時、
「…ッッッッ!!!!」
と、一瞬、目を輝かせ、笑みを浮かべた。だがすぐに、
「…ッッッッ!!??」
と、今度は目を見開き、信じられないと言う表情を浮かべていた。
「…さ…、…鮫…、…島…!?」
「…ククク…!!」
バルシャークの光沢のある鮮やかな青色のスーツ。それが岩肌に掲げられている光に照らされてキラキラと輝く。
「目が覚めたか、豹ぉ」
ニヤニヤと不気味に笑っている鮫島。そんな鮫島の2本の足の付け根部分を見た豹は俄かに顔を真っ赤にし、
「…おッ、お前ッ!?…まだ片付けてないのかよッ!?」
と言った。すると鮫島は、
「…あ?」
と、一瞬、きょとんとした表情を浮かべたが、すぐに意地悪い笑みを浮かべ、
「…コイツか?」
と、バルシャークのスーツの裂け目から飛び出した未だに大きく勃起したままのペニスを見せ付けるように、腰をクイッ、クイッ、と前後に揺らす。それに釣られるように、鮫島のペニスがぶらんぶらんと前後に大きく揺れた。
「うわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
「な、何だよ、豹ぉッ!?お前、本当にウブだなァ…!!」
「…だッ、…だって…ッ!!…だってええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
その時だった。
「あれあれえ?」
鮫島の背後からひょこっと顔を出した男が、こちらも意地悪い笑みを浮かべてニヤニヤと笑っている。
「豹さん?豹さんのおチンチン、また大きくなってませんかあ?」
大介はそう言いながらツカツカと豹のもとへやって来ると、バルパンサーの光沢のある鮮やかな黄色のスーツの中で膨らみを作り出している豹のペニスに右手を伸ばし、ギュッと握ったのだ。その瞬間、
「んああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、豹は目をカッと見開き、悲鳴を上げた。
「…なッ、…何すんだよッ!?」
「…ククク…!!」
顔を真っ赤にして怒鳴る豹をニヤニヤと見ながら、大介は豹のペニスとその下に息づく2つの球体をやわやわと揉み始める。
「…あッ!!…あッ!!…んあ…ッ!!…ああ…ッ!!」
「あははははははははッッッッッッッッ!!!!!!!!豹さん、感じてらああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
大介が豹を馬鹿にするかのように笑う。
「…だッ、…誰が感じてなんか…」
「そのわりには、豹さんのおチンチン、ますます大きくなって来てるんだけど?」
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
大介の、豹のペニスを握る右手がゆるゆると上下に動く。それに合わせるかのように、豹は短く喘ぎ声を上げ、体をビクッ、ビクッ、と痙攣させ続ける。
「…や…、…止め…、…ろ…おおおお…ッッッッ!!!!」
その時だった。
「おいおい、大介。そのくらいにしてやれよ」
鮫島が声を上げる。だが、その声にはどことなく、冷たさが漂っていた。
「豹はさ、女の子ともまともに話も出来ない、手も繋げない、童貞ちゃんなんだからさ…!!」
「…ッッッッ!!!!」
言われたくないことを言われ、豹は顔を真っ赤にし、目を大きく見開いた。そして、
「…さッ、…鮫…島…ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と声を上ずらせて叫び、目に涙を溜め始めた。
「おっと、これは言っちゃいけなかったかな?」
「…お…ッ、…おま…ッ!!…お前ええええええええええええええええッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
今にも泣きそうな表情で怒鳴る豹。だが、そんな豹を見て鮫島はフフンと笑うと、
「心配するなって!!お前の童貞を今から喪失させてやるからよ!!」
と言ったのだ。その言葉に、
「…え?」
と、豹はきょとんとした表情を見せる。
「…オレの…、…童貞…、…喪失…?」
頭の中にははてなマークがいっぱいだ。
「…誰が?」
「決まってんだろ?」
その時、鮫島と大介の目がギラリと真っ赤に光った。
「…お前の童貞を奪うのは…、…この俺だ…!!」
鮫島が今まで聞いたことがないほど低い声でそう言ったかと思うと、岩肌と豹の背中の隙間に左腕を伸ばし、豹の体を抱き寄せるようにした。そして、右手で豹の頭を押さえ込むようにしたかと思うと、ぼんやりとしている豹の唇に、自身の唇を押し付けた。
「…ッッッッ!!!?」
突然のことで呆然となる豹。その目はカッと見開かれ、体は硬直している。だがすぐに、顔を更に真っ赤にし、目をギュッと閉じたかと思うと、
「…ん…ッ、…んん…ッ!!」
と、体を懸命に揺すり始めた。
「…んん…ッ!!…んんんん…ッッッッ!!!!…んんんんんんんん…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
豹の呻き声が聞こえ、同時に、
…クチュッ!!…クチュクチュ…ッッッッ!!!!…クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!
と言うくすぐったい音が洞窟の中に響き渡ったのだった。