女王の妖魔術V 第18話

 

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

 くすぐったく淫猥な音が辺りに響き渡る。それと同時に、

「んんんんッッッッ!!!!んんんんッッッッ!!!!

 と言う、少年と大人の間のような上ずった声が聞こえて来る。

「…は…ッ、…はああああ…ッッッッ!!!!

 ひんやりとした空気が流れる洞窟の奥。その真っ黒な岩肌にX字に拘束されている豹。バルパンサーの光沢のある鮮やかな黄色のスーツが、豹がくねくねと体をくねらせるたびにキラキラと輝く。

「…さ…ッ、…さめ…」

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

 ひたすら甲高い悲鳴を上げる豹。

 そんな豹の目の前では鮫島がニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべ、豹の頭をしっかりと押さえ、唇を豹の唇に重ね合わせていた。

「…ん…ッ、…んあ…ッ!!

 豹の口の中に真っ赤な舌を捻じ込ませ、口腔を蹂躙する。

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 はぁはぁと荒い呼吸をし、豹は狂ったように叫んだ。

「…おいおい…」

 暫くすると、鮫島は唇を離し、苦笑してそう言った。

「何だよォ、豹ぉ?もっと情熱的に出来ないのかぁ?」

「…ふえ?」

 目にいっぱい涙を溜め、豹は鮫島を見上げる。すると、鮫島は、

「お前、キスもしたことないんだろ?そんなんじゃ、誰も寄って来ないぜぇ?」

 と言った。

「…な…、…何…、…言って…」

 豹の頭の中はぐちゃぐちゃだった。

(…オ…、…オレのファーストキス…)

 よりによって、豹のキスの最初の相手が鮫島だったなんて!!

「…あ…あ…あ…あ…!!

 呆然とする豹。だが、そんな豹にお構いなしに鮫島は、

「さぁ、続きだ」

 と言ったかと思うと、豹と再び唇を重ね合わせたのだ。

「んんんんんんんんッッッッッッッッ!!!!!!!!

 顔を真っ赤にし、目をギュッと閉じる豹。

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

 くすぐったく淫猥な音が再び聞こえて来る。

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

「んんんんッッッッ!!!!んんんんッッッッ!!!!んんんんんんんんッッッッッッッッ!!!!!!!!

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

「…あ…ッ!!…あふ…ッ!!

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

「…さ…ッ、…さめ…!!

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

「…や…、…やだ…ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!

「…す…、…っげ…ぇ…!!

 鮫島と豹の激しいキスに、それを傍らで見ていた大介が息を飲み込む。その時、大介の2本の足の付け根に息づく、大介の男としての象徴であるペニスは大きく勃起し、ジーパンの前の部分をぱんぱんに押し上げていた。

「…ヒーローと…、…ヒーローが…!!

「…ククク…!!…お前、興奮しているのか?」

「えッ!?

 驚いて振り返ると、そこにはペッタンモンガーとアマゾンキラーが立っていた。

「大介。お前、鼻血が出ているぞ?」

「えッ!?…あ…ッ!?

 慌てて鼻に手をやると、その指先には赤い血がべっとりと付いていた。

「フンッ!!無理もないでしょう。人間の羨望の的であるサンバルカンが、あのようないかがわしいことをしているのですからね…!!

 そう言うと、アマゾンキラーは、

「大介。あなたも手伝いなさいッ!!そしてッ、バルパンサーのエネルギーを搾り取るのですッ!!

 と言った。そして、目の前で情事を繰り広げている鮫島と豹を睨み付けると、

「せいぜい、今のうちにいい夢を見ることね!!あなた方のこの先にあるのは、ブラックマグマの世界征服のために手足となって働いてもらうことだけよ…!!

 と言った。

 

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 その頃になると、豹はただただ叫んでいた。

「…さ…ッ、…さめ…、…じ…ま…ああああッッッッ!!!!

 強引に舌を口の中へ捻じ込んで来る鮫島。そんな鮫島に戸惑いつつも、豹はどうすることも出来ない。手足はガクガクと震え、冷たい銀色の拘束具はガチャガチャと乾いた金属音を立てる。

「…あ…あ…あ…あ…!!

 その頃になると、豹は自身の体に異変が起こり始めているのに気付いていた。

 ドクンッ!!ドクンッ!!

 心臓が大きく高鳴り、体が熱くなって来る。

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

「…ん…ッ、…んふ…ッ!!

 体がずぅんと重くなる。

(…どッ、…どうし…ちゃ…った…んだ…!?

 鮫島のキス。さっきまで強引に豹の口の中を蹂躙していたその舌の動きが少しずつ穏やかになっている。

「…ん…ッ、…んふ…ッ!!

 クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!クチュクチュクチュクチュッッッッ!!!!

 少しずつ頭がぼぉっとして来る。

(…気持ち…、…いい…!!

 そんなことを思った時だった。

「…フッ!!

 鮫島がニヤリと笑った。と同時に、その右手が豹の2本の足の付け根に息づく、豹の男としての象徴を優しく包み込んだのだ。

「んッ!!

 ビクリと体を跳ねらせる豹。

「…豹…」

「…あ…あ…あ…あ…!!

 ニヤニヤと笑う鮫島。その目が真っ赤に光っている。

「…感じたのか?…お前のここ、また大きくなってるぜ?」

「…ッ!!

 恥ずかしさに顔が更に真っ赤になる。

 その時だった。

「…豹…」

 不意に鮫島が真顔になり、豹を見つめた。

「…お前…。…オレのことが好きか?」

 

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