僕だけのヒーローU 第18話
僕の目の前で両腕を頭上に上げ、その手首を天井から吊るされた鎖で拘束されているタイムレッドにクロノチェンジした竜也さんと、タイムファイヤーにクロノチェンジした直人さん。しかもお二人は今、向かう合う形で体を密着させた状態です。しかも、そんなお二人をグルグルと巻くように、その腰から太腿の部分に大きな黒いゴム製の布のようなものを巻いています。
「…ク…ッ!!」
直人さんがそれを振り解こうと、懸命に腰を動かします。そのたびに、
「…あッ!!…ああ…ッ!!…うああああ…ッッッッ!!!!」
と竜也さんが顔を真っ赤にして喘ぎ声を上げます。
「だから竜也ッ!!変な声を上げるなって言っているだろうッ!?」
直人さんが顔を赤らめて言います。でも、その口の端が微妙に微笑んでいるようにも見えたのですが…。すると竜也さんは、
「…ッ!!」
と言葉を一瞬、飲み込みました。そして、
「…お、…お前が…、…腰を振るからだろうッ!?…そ、…そのたびに、…お前のアソコが、…オレのに当たって…!!」
と言いました。すると、直人さんはニヤリと笑い、
「へぇ。じゃあ、何か?お前、感じちゃってるのか?」
と顔を竜也さんの顔へ寄せ、チュッ、と言う音を立てて竜也さんにキスをしたのです。
「…ッ!?」
竜也さんは完全に言葉を失い、顔を真っ赤にして直人さんを見上げています。
「だぁかぁらぁ、お二人で盛り上がらないで下さいよッ!!」
何だか、ジェラシーを感じてしまいます。もちろん、竜也さんも直人さんもそんな感情、お互いを好きだと言う感情は持ち合わせてはいないはずです。でも、まるでお二人の今までの心の溝を埋めようとするかのように、言葉ではなく、態度で示そうとしているような感じで、お二人の友情に妬けてしまいます。
「もっと強く巻く必要がありそうですね!」
僕はそう言うと、お二人を囲うように巻き付けた黒いゴム製の布をもっと強くギュッと巻き付けました。その途端、
「痛ててて…!」
と竜也さんが顔をしかめました。
「…シッ、…シオン様…ッ!!…ちょっと、…締め付けが強いです…!!」
と、今度は直人さんが僕を見て言いました。僕はニッコリとすると、
「いえいえ、締め付けが強いくらいがちょうどいいんですよ!」
と言い、手元にあるスイッチを見せました。その途端、
「「…まさか…ッ!!??」」
と竜也さんと直人さんが同時に声を上げました。
「はい、正解です!」
僕はニッコリしました。
大きな黒いゴム製の布の先端からはコードのようなものが延び、それは僕が手にしているスイッチに繋がっていました。
「じゃあ、行きますよ?」
僕はそう言うと、そのスイッチを静かに押しました。
ウィィィィンンンン…!!
起動音が聞こえたと思った次の瞬間、
「んなッ!?ああッ!?ああッ!!ああッ!!」
と言う竜也さんの悲鳴と、
「うおッ!?おおおおッッッッ!!!!おおおおッッッッ!!!!」
と言う直人さんの咆えるような声が聞こえます。
お二人の腰から太腿に巻き付けたゴムの布のようなものがウィンウィンと蠢き、それに合わせるかのように締め付けられたお二人の腰が妖しく動いていたのです。
「ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
「んんッ!!…く…ッ!!…くああああッッッッ!!!!」
お二人の腰がクネクネと動くたびに、お二人のその中心に息づくペニスが擦れ合い、それにお二人が喘ぎます。
「フフッ!自分の意志に反して腰が動いて、お互いのオチンチンがゴツゴツと兜合わせをする。凄く気持ちいいでしょう?」
僕がそう言うと、
「…ッ!?」
と竜也さんは顔を真っ赤にして僕を見つめ、
「…んんッ!!…くうううう…ッッッッ!!!!」
と直人さんは声を上げ続けます。
「…じゃあ…」
僕は今度は机の上に置いてあった棒状のものを取り出しました。それを見た瞬間、お二人の顔色が変わりました。
「…や、…止めろ…ッ!?」
直人さんは目を見開き、声を震わせます。一方、竜也さんは、
「も、もうッ、止めてくれッ!!シオン様ッ!!お許し下さいッ!!」
と泣きそうな表情で僕を見ます。
僕が手にしたもの。お二人が今までにも経験したことのある、エビル・サンダーだったのです。
「もっと、もぉっと、感じてもらいましょうかね…!!」
僕も心臓がドキドキと高鳴り、タイムグリーンにクロノチェンジした僕のペニスは大きく盛り上がり、その部分はぐっしょりと濡れ、光沢を失っていました。
「たッ、頼むッ!!もう止めてくれッ!!」
「お願いですッ!!シオン様ああああッッッッ!!!!」
「フフフ…!!」
僕はエビル・サンダーを手に持ったまま、ゆらゆらとお二人のもとへ歩いて行きます。そして、
「覚悟はいいですかぁ?」
と言い、それを向かい合っているお二人の、大きく勃起しているペニスとペニスの間に挟み込みました。そして、スイッチを入れました。しかも、超微動の振動がする方へ。
ヴゥゥゥゥゥゥンンンンンン…、と言う超微振動の音と同時に、
「「ぐわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」」
と言う竜也さんと直人さんの悲鳴が僕の耳を劈きます。
グニグニと腰が動き、お二人のペニスがゴツゴツと音を立てながら蠢き合う。そして、そこに挟まれたエビル・サンダーの微振動がお二人の体中を包み込むように流れる。それはある意味、2人のヒーローの処刑も時間の問題であると言うことを意味していました。そして、時間もそんなに経たないうちに、
「ああああッッッッ!!!!イクッ!!イクッ!!」
と言う声。先に声を上げたのは竜也さんでした。
「イクイクイクイクッッッッ!!!!イクウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と言う声と共に、
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!
と言う淫猥な音が聞こえ、竜也さんの体が何度も何度も跳ねました。
…ボタッ!!…ボタッ!!
そして暫くすると、お二人の足元に濃白色な液体が零れ落ちて来ました。
「うおおおおおおおおッッッッッッッッ!!!!!!!!」
今度は直人さん。体を硬直させ、顔を天井へ向けて叫び続けます。その首筋には血管が浮き出ていました。
「…イ、…イクウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!」
目をギュッと閉じた途端、
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!
と言う淫猥な音が聞こえ、直人さんの体も何度も何度も跳ねました。
…ボタッ!!…ボタッ!!
そして暫くすると、竜也さんの時と同じように、お二人の足元に濃白色な液体が零れ落ち、竜也さんのそれと混ざり合うように同じ場所へ落ちて来ました。
と、その時でした。
シュンッ、と言う音と同時に、僕の部屋の扉が開き、目を大きく見開いて佇むドモンさんがいたのでした。