僕だけのヒーロー 第23話

 

「シオンん」

 ある日、僕が部屋で作業をしているとドモンさんが声を掛けて来ました。

「今日、暇か?」

 僕と違って、体格がガッシリとしているドモンさん。何だか、凄くカッコいいです。僕も、竜也さんやドモンさんのようなカッコいい大人になりたいものです。

「…暇ですけど…。…どうしたんですか、急に?」

 作業をしている手を止めてニコニコして答えると、ドモンさんはニヤリと悪戯っぽい笑みを浮かべて、

「じゃあさ、後でイ・イ・コ・トしねぇ?」

 と言いました。

「あ、ヤベ。勃った!!

 その途端、ドモンさんは照れたように笑うと、チノパンの真ん中をモゾモゾとさせました。

「…プッ!!

 その光景に、僕は思わず吹き出しました。

「…イイコト、…って…。…本当に、…もう…」

 そう言いながら、僕はドモンさんに抱き付きました。

「…シオン様…」

 ドモンさんが逞しい両腕で僕を抱き締めてくれます。

「…いいですよ」

「…え?」

 見上げると、きょとんとしているドモンさん。でもすぐにニヤリと笑って、

「うしッ!!じゃぁ、後でまたここに来るよッ!!

 と言うと、僕の部屋を出て行こうとしました。

「ドモンさん。今日の仕事はいいんですか?」

 するとドモンさん、両手を腰に当ててふんぞり返って、

「今日はサボるッ!!

 と大きな声で言うと、部屋に戻って行きました。

「…全く…。…しょうがないですねぇ…」

 フッと苦笑しましたが、僕の右手はチノパンの中で大きく勃起した僕のペニスを握っていました。

 

 どのくらい時間が経ったでしょう、ではなく、本当にすぐのことでした。僕の部屋をノックする音が聞こえ、

「シオンんッ!!

 と言うドモンさんの声が聞こえました。その声が、心なしか上ずっているようにも思えました。僕は急いでドアのところまで行くと、鍵を外しました。

「よッ!!

 ドモンさんが爽やかな、でもどこか照れたような笑みで手を挙げました。

「どうぞ!!

 僕はそう言うとドモンさんを中へ招き入れました。その途端、部屋の真ん中辺りで僕の方を振り向いたドモンさんの表情が変わったかと思うと、僕をギュッと抱き締めて来ました。

「…ドモンさん…」

「…シオン様…」

 ドモンさんの体の温もりが伝わって来ます。トクン、トクンと言う心地良い心臓の音も。

 あの告白からドモンさんはすっかり僕のもう1人のヒーローになりました。普段は普通の仕事仲間であり、タイムレンジャーとしてロンダーズと一緒に戦う間柄ですが、2人きりになるとこうやって僕をギュッと抱き締めてくれたり、僕の遊びに付き合ってくれます。遊びというか、僕の一方的な我儘なのかもしれませんが。

 でもまぁ、僕の遊びに付き合ってくれて悦んでくれるので、ドモンさんも好きなのかもしれませんが。

「ねぇ、ドモンさん」

「何ですか、シオン様?」

 僕の頭上でドモンさんが見下ろしています。

「…また、インナーだけになってくれませんか?」

「…しゃーねーな…!!

 そう言いながらもまんざらでもないドモンさん。あっと言う間に着ていた服を脱ぎ捨て、グレーのインナースーツ姿になりました。グレーにイエローのラインが入っていて、見ている者に妙な感情を抱かせます。ドモンさんのガッチリした体にピッタリと密着するグレーの伸縮性のあるスーツ。それがドモンさんの体中の隆起をしっかりと浮かび上がらせています。

 中でも。

 ドモンさんのガッシリとした2本の足の付け根部分に息づく、ドモンさんの男としての象徴・ペニス。静かに息づくそれは普段からその存在をしっかりと表わしていました。

「…そぉんなに見るなよォッ!!

 ドモンさんが股間を手で覆います。

「別にいいじゃないですか。普段から見慣れているものなんだし」

 正確には僕の遊びに付き合ってくれるようになってからと言うわけなのですが、ドモンさんのペニスの雄姿はもう何度も見慣れています。僕はドモンさんの両腕を掴むと、ドモンさんが覆っている股間が露わになりました。

「何度見られても恥ずかしいもんは恥ずかしいなぁ…ッ!!

 ドモンさんが照れ笑いします。

「そう言いながら、ドモンさんのペニス、ピクピクしてますよ?それに、少し大きくなったように思います」

「シオン様がじっと見つめるからでしょう?」

「フフッ!!

 僕は笑うと、

「ドモンさん、壁際に立ってもらえますか?」

 と言いました。するとドモンさんは、

「…こうか?」

 と言うと、壁際に背中をくっつけました。

「そして、こうして」

 僕はそう言いながらドモンさんの両腕を肩の高さで横一文字に開きました。

「…シ、シオン様…?」

 心なしか、ドモンさんの息遣いが荒くなっているように思われます。

「いやらしいですね、ドモンさんは!!

 僕はそう言うと、ドモンさんの股間に息づいているドモンさんのペニスを静かに包み込みました。

「んふッ!?

 突然のことに、体をピクリとさせて変な声を上げるドモンさん。僕は何も言わず、ゆっくりとそれを手のひらで上下し始めました。

「…んッ!!…クッ…!!…シッ、…シオン…様…ッ!!…んはッ…!!

 僕の手の動きをじっと見つめているドモンさん。その目はトロンとしていて、顔は少しだけ赤みが差しています。そして、僕の手の中に納まっていたドモンさんのペニスはムクムクと急成長し、1分と経たないうちにインナーの中で最大まで勃起し、臍を通り越すほど大きく、そして太くなっていました。ドモンさんのペニスは先端のくびれまできれいな形を作っていて、その形がインナー越しでもはっきりと分かるほどでした。

「…ドモンさぁんッ!!何でこんなにビンビンになっているんですかぁ?」

「ああッ!!シッ、シオン様ああああッッッッ!!!!

 ドモンさんの声が徐々に上ずって行きます。

「ねぇ。何でこんなになっちゃってるんですか?」

「…あッ!!…あッ!!…そッ、それは…ッ!!…シッ、シオン様に…ッ!!…あ、…愛撫…、…されて…いる…からです…!!

 ドモンさんが喘ぎながら言います。その時、僕はそのままドモンさんに凭れかかりました。

「…ドモンさん…」

「…何…ですか…、…シオン…様…?」

「…キス…、…して…下さい…」

 僕がそう言うとドモンさんは小さく微笑み、僕を優しく抱き止めました。そして、ゆっくりと唇を合わせました。

 …チュッ!!

 啄ばむような、優しいキス。ちょいちょいと僕の唇に触れては離れ、触れては離れを繰り返す。それが凄く気持ち良くて。僕のペニスも大きく勃起していました。

「…おいおい…。…シオンも…、…大きくなってるじゃねぇかよ?」

 そう言ったドモンさんの手が僕のを優しく撫でて来ました。

「んぅッ!!

 思わず僕は声を上げてしまいました。

「フフッ!!

 ドモンさんはニッコリと微笑むと、

「さぁ、シオン様ッ!!ヒーローの処刑の時間ですッ!!煮るなり焼くなり好きにして下さいッ!!

 と大きな声で言いました。

「じゃあ、ドモンさん。クロノチェンジして下さい」

 僕がそう言うとドモンさんは胸の前で腕をクロスさせ、

「クロノチェンジイイイイイイイイッッッッッッッッ!!!!!!!!

 と叫びました。その途端、ドモンさんの体が光に包まれました。そして、目の前には鮮やかな黄色のスーツを身に纏った、タイムイエローにクロノチェンジしたドモンさんが立っていたのでした。

 

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