僕だけのヒーロー 第24話
「クロノチェンジイイイイイイイイッッッッッッッッ!!!!!!!!」
気合十分なドモンさんがそう叫んだ瞬間、ドモンさんの体が光に包まれ、光沢のある鮮やかな黄色のスーツを身に纏っていました。タイムイエロー、ドモンさんがクロノチェンジした姿です。
「…うわあ…!!」
いつも見慣れているはずなのに、何だか違うものを見たような感覚で僕は思わず声を上げました。
今のドモンさんはタイムイエローにクロノチェンジしているものの、頭を覆うマスクはしていませんでした。
「…フフッ!!…分かっていても、やっぱり、照れるなぁ…!!」
苦笑するドモンさん。そのスーツはドモンさんのガッシリとした体に密着するようにピッチリとしていて、ドモンさんの腹筋や腕、足の筋肉がしっかりと浮かび上がっています。
「僕の命令通りですね?」
「おうよ!!それが、オレのご主人様のご命令だからなッ!!」
意地悪く笑うドモンさん。
実は、これが僕の「ご主人様」としての命令だったんです。クロノチェンジして、地球を守るヒーローとして処刑されてほしいって言ったのです。マスクを付けないでと言ったのも僕。その方が、ドモンさんが僕にやられている時の苦痛に歪む顔を見ていられるから。
そして。
「あ、ヤッベッ!!また勃って来たッ!!」
そう言いながらも腰をグッと前へ突き出すドモンさん。
ドモンさんのガッシリとした2本の足の付け根部分。そこに息づくドモンさんの男としての象徴・ペニス。それが今、太く、長く、臍へ向かって大きく勃起していたのです。
「どう?かっこいい?」
ドモンさんが様々なファイティングポーズを取ります。そのたびに、ドモンさんのペニスはその存在感をクッキリと表していました。
「もちろんカッコイイですよッ、ドモンさんッ!!本当に写真に残しておきたいくらいですッ!!」
僕が思わず呟くと、ドモンさんはニッコリと微笑み、僕に近付いて来ました。そして、僕を優しく抱き締め、
「オレはシオンのナイトだからなッ!!何だって言うこと聞くぜッ!!」
と言ってくれたのです。
「…ナイト?」
僕が思わず尋ねます。するとドモンさんはコクンと頷くと、
「だってさぁ、竜也がシオンにとってのヒーローだろ?だったら、オレはシオンを守るナイトってとこだろ?」
と言ったのです。そして、
「…シオンの…、…好きに…、…していいんだぜ?」
と言いました。
「…じゃあ…、…僕も…」
そう言った時、僕の体が輝きました。その瞬間、僕はタイムグリーンの光沢のある鮮やかな緑色のスーツを身に纏っていました。もちろん、僕もマスクを外した状態で。
「じゃあ、始めましょうか!!」
僕がそう言うとドモンさんは再びファイティングポーズを取って、
「行くぜッ、シオン!!」
と言いました。
「…フフッ!!…ねぇ、ドモンさん。竜也さんを呼ばなくていいんですか?一人だけで僕に勝てると思ってるんですか?」
正直なことを言えば、竜也さんもここにいて、一度に2人ともやられてしまうって言う設定にしたかったんですが、まぁ、仕方がないですね。
「るっせぇっ!!お前くらい、オレ一人で十分だああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
そう言うとドモンさんは、僕にパンチを繰り出して来ました。もちろん、演技だから力は抜いて、しかもスローで。僕はドモンさんのパンチを右手でしっかりと握りました。
「フフフ。それで僕に勝てると思っているんですか?」
そう言うと僕はその右手を思い切り払い除けました。ドモンさんが一瞬フラ付きます。
「はああああッッッッ!!!!」
その隙を狙って、僕はドモンさんの腹にパンチをお見舞いしました。もちろん、僕も超スローで、のつもりだったんですが…。
ドゴッ!!
「…ぐふ…ッ…!!」
その時、ドモンさんは目をカッと見開き、顔を真っ青にしたのです。
「…あッ!!」
僕は短い声を上げ、慌ててドモンさんに駆け寄りました。
「ごめんなさいッ!!夢中で力を入れちゃいました!!」
演技のつもりだったのに、ちょっと力が入ってしまったようです。すると、ドモンさんは顔をしかめながらも、
「…だ…い…、…じょ…ぶ…!!」
と苦笑しました。
「ごめんなさいッ、ドモンさんッ!!本当にごめんなさいッ!!」
「だぁいじょうぶだって!!気にすんなよ!!」
少し落ち着いた後、ドモンさんは僕の頭をクシャクシャと撫でてくれました。
「さ、続きやろうぜッ!!」
そう言うとドモンさんは再びファイティングポーズを取りました。
「行くぞッ!!」
そう言うとドモンさんは、今度はキックを仕掛けて来ました。
(…長くて、ガッシリとした脚…)
光沢のある鮮やかな黄色のスーツに包まれたドモンさんの脚に見惚れそうになっていました。
「ふんッ!!」
僕はその時、繰り出されたドモンさんの右足を掴むと、そのまま放り投げました。
「うわああああッッッッ!!!!」
ドモンさんがバランスを崩して、そのまま後方へ倒れます。
「…く…ッ、…く…っそ…オオオオ…ッッッッ!!!!」
顔を歪め、ゆっくりと起き上がろうとしたドモンさん。そんなドモンさんに近付くと、僕は右足を振り上げ、ゆっくりとドモンさんの腹部に下ろしました。
「ぐふッ!?」
ドモンさんは目を見開き、体をゆっくりとV字に折り曲げます。
「…フフッ!!」
僕はドモンさんの筋肉質なお腹の上で右足をグリグリと動かします。それに釣られるように、
「…が…ッ!!…あ…ッ、…ああああ…ッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、ドモンさんが叫び声を上げました。
「…そうだ!!」
僕ははっと気が付き、ニヤリと不気味な笑みを浮かべました。
「ドモンさんには、実験台になってもらいましょう…!!」
「…実験台?」
「そうです」
僕はさっき開発したばかりの道具を机の上から取りました。そして、それをドモンさんの大きく勃起しているペニスに当てました。
「…な、…何だ、それはッ!?」
上半身だけを起こしているドモンさん。つまり、下半身は投げ出された状態で、ドモンさんのペニスは無防備そのものだったのです。
「…行きますよ?」
それだけ言うと、僕はその機械のスイッチを入れました。
ヴヴヴヴヴヴヴヴ…ッッッッッッッッ!!!!!!!!
小刻みな低い振動音が聞こえたその瞬間、
「ぐうぉわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と言うドモンさんの悲鳴が耳を劈きました。
「…んなッ、…何だッ、…これ…ッ!?」
顔を真っ赤にし、目を大きく見開いてブルブルと体を震わせるドモンさん。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
でも、そんなドモンさんの顔が次第に恍惚になって行くのが分かりました。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
その喘ぎ声が何ともリアルで、僕のアソコもそれに反応していました。
ドモンさんに当てたもの。それは、いずれ竜也さんの処刑にも使おうとしていた電動マッサージ器。その名も、エビル・サンダーだったのです。