僕だけのヒーロー 第30話
「…クロノチェンジ…」
本来であれば、こんなことはすることではありません。だって、僕にはちゃんと好きな人、と言うか、片想いをしている人がいるからです。けれど、今、目の前にいるドモンさんの寂しそうな顔を見ていたら、ドモンさんの気持ちも叶えてあげなければいけないような気がしたのです。
「シッ、シオンッ!?」
僕の体が光り、光沢のある鮮やかな緑色のクロノスーツを身に付けていました。タイムグリーン。僕がクロノチェンジした姿です。
「…お…ッ、…お前…ッ!?」
「…へへ…」
僕の華奢な体にぴったりと纏わり付くように密着している鮮やかな緑色のスーツ。ドモンさんほどではないけれど、僕の腕、足の肉付きがはっきりと分かります。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
ドモンさんが僕の体の一ヶ所を見て顔を真っ赤にし、目を大きく見開いていました。
何よりも僕のアソコ。
「…ドモンさんのキスで…、…感じて…しまいました…。…だからって言うわけじゃないですけど…、…何故か分からないんですけど、我慢が出来なくなっちゃって…」
僕はテレ笑いをしてドモンさんに言いました。するとドモンさんは、
「…けッ、けどッ!!…シオンは、竜也が好きなんだろうッ!?…だったら、無理にとは言わない。って言うか言えねぇよッ!!」
と、僕を跨ぐように四つん這いになって言いました。
「いいんですよ、ドモンさん。…僕が、そうしたいと思ったんですから…」
僕はそう言うと右手を下の方へ伸ばし、タイムイエローのスーツの中で大きな膨らみを形成しているドモンさんのアソコをキュッと握りました。
「んあうッ!!」
突然のことに、ドモンさんはビックリして腰を跳ね上げます。ドモンさんの大きくなったそれはドクンドクンと脈打ち、時折、ビクンビクンと僕の手の中で暴れています。
「…僕、確かに竜也さんのことが凄く好きですよ。…いつも一緒にいて欲しいって思うくらい…。…でも、ドモンさんのことも大好きなんです。僕のことを真剣に考えてくれて、僕を守ってくれるって言ってくれて…。…だから、今はドモンさんと一緒にいたい。…そのうち、竜也さんが振り向いてくれると思うから…」
「シオンッッッッ!!!!」
僕がそう言った途端、ドモンさんが僕にがばっと折り重なり、物凄い力で抱き締めてきました。
「…ドモンさん…」
ドモンさんの僕を抱き締める腕の力がちょっと痛かったですが、ゆっくりとドモンさんの背中に腕を回しました。
「…ゴメンな…ッ、…シオンッ!!…竜也もッ、オレもッ、どっちも不甲斐なくてさ…!!」
「そんなことないですよ」
僕はそう言うとドモンさんと向き合いました。
「僕、嬉しいです。心強いナイトが2人も出来て」
「…シオン…」
その時、ドモンさんが急に真顔になったかと思うと、僕の両頬を包みました。
「…ホントに…、…いいんだな?」
「はい。ドモンさんの好きに、…して…下さい…」
僕はコクンと頷くと、ゆっくりと目を閉じました。そして、両足をほんのちょっとだけ開きました。その時、ドモンさんの顔が近付いて来る気配がして、ドモンさんの唇と僕の唇が触れ合いました。
…チュッ!!…チュッ!!
ドモンさんの得意な、啄ばむような優しいキス。ちょいちょいと食むようなキスは、僕をぼぉっとさせて行きます。
「…シオン…、…いや、…シオン様…ッ!!」
「何ですか、ドモンさん?」
ニッコリと微笑んでいるドモンさん。その笑顔も凄くカッコいいです。
「…オレと竜也で、必ずシオン様をお守りいたしますッ!!」
「…はい」
それだけ言うとドモンさんは再びキスをして来ました。そして、ゆっくりと僕の口の中へ侵入を開始しました。
チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!
くすぐったい音が部屋の中に響きます。
「…ん…ッ、…んん…ッ!!」
そのキスは本当に上手くて、とろけそうなくらい気持ち良くて…。いつの間にか、僕の男としての象徴は再び大きく勃起し、タイムグリーンのスーツの中でその形をクッキリと浮かび上がらせていました。
「…あはッ!!」
それに気付いたドモンさんはニヤリと笑うと、
「元気ですね、シオン様のここッ!!」
と言ってそれをタイムイエローの鮮やかな黄色のグローブに包まれた右手でキュッと握って来たのです。
「んあッ!!」
その途端、体に物凄い電流が流れ、僕は思わず声を上げてしまいました。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
僕の目の前ではドモンさんがニヤニヤと笑っています。
「たっぷり気持ち良くしてあげますねッ!!」
そう言ったドモンさんの顔がまた近付いて来て、僕達はキスをしていました。
チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!
僕とドモンさんの唇や舌が絡み合います。
チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!チュルッ!!チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!
くすぐったい音が響き、僕の頭がぼぉっとし始めた時でした。
…ザワッ!!…ザワザワ…!!
スーツの生地が擦れる音と感覚がした時、ドモンさんの手が、僕の体を撫で始めていました。
「…ん…ッ!!…んん…ッ!!」
時折、僕は真っ赤になった顔を歪め、呻き声を漏らします。ゆっくりと僕の胸の辺りで動くドモンさんの指。その動きは微妙で、まるで肌に触れているか触れていないかのところで動いているかのようです。
「…ん…ッ!!…んんんんッッッッ!!!!」
その刺激に思わず感じてしまう僕。声を出さずにはいられませんでした。するとドモンさんは、
「…気持ちいいのか、シオン?」
と、囁くように言って来ます。何だか嬉しそうな、少しだけ意地悪なような…。
「…はい…」
僕が小さく頷くと、ドモンさんはニッコリと微笑んで、
「…じゃあ、もっと感じさせてやるよ…!!」
と言い、僕の体に顔を近付けました。そして、ゆっくりとキスをし始めたのです。
…チュッ!!…チュッ!!
「…あッ!!…あッ!!」
その刺激に、僕は声を上げずにはいられませんでした。
僕の全身にキスの雨を降らせるドモンさん。タイムグリーンのスーツ越しなのに、その感覚が物凄く気持ちがいいんです。
「ここはどうかな?」
…チュッ!!
「はうッ!?」
その時、僕の体にはさっきまでと全く違う、言いようのない電流が流れました。
「…へぇぇ…。…シオンもここが感じるんだ…?」
「…ドッ、…ドモン…さ…」
チュッ!!
「ふああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
ドモンさんのキスは、僕の右胸の突起に一点集中し始め、その刺激に、僕は体を大きく仰け反らせたのでした。