僕だけのヒーロー 第33話
…ジュ…ッ、…ジュル…ッ!!
朦朧とする意識の中で、僕は鈍く淫猥な音を聞いていました。
…ジュボッ!!…ジュボジュボ…ッッッッ!!!!
どこかで聞いたことがあるようなそんな音。
(…何だろう、…この音…?)
その音は僕の下半身の方から聞こえて来ます。
(…え?)
下からではなく、目の前から聞こえて来るような音。
「(…僕…、…寝て…いる…?)…ん…」
うっすらと目を開け、下半身を見ようとしてゆっくりと頭を上げました。そして、それが何なのかが分かった時、
「…ッッッッ!!!!」
と、僕の意識は一気に覚醒し、顔は火が出るほど熱く、真っ赤になっていました。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
何か、おぞましいものを見るような、そんな怯えた表情をしていたと思います。その時でした。
「…ん?」
その音がした方向にはドモンさんがいて、ドモンさんと目が合いました。
「…ドッ、…ドモン…さん…ッ!?」
タイムイエローの光沢のある鮮やかな黄色のスーツがキラキラと輝きます。しかも、そんなドモンさんの口の中には、僕のペニスが。
そうでした。
僕を責めて来るドモンさんの両手が、僕のタイムグリーンのスーツを引き裂き、僕のアソコが飛び出して。そして、僕が絶頂に達する瞬間に、ドモンさんが僕のペニスをスッポリと咥え込んだのは覚えていました。そして、ドモンさんの口の中に発射したことも。
その時でした。
…ゴクン…!!
鈍い音を立てて、ドモンさんの喉が大きく動いたのを見た瞬間、
「…ううッ、うわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、僕は目をカッと見開いて思わず叫んでいました。と同時に、
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
と言う音を立ててドモンさんの頭が何度か上下し、僕のペニスを優しく舐め上げます。でも、それが僕に強烈な刺激を与えて来て、
「あうッ!?ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
と、僕は再びベッドの上へ体を投げ出していました。
「…ぶは…ッ!!」
暫くすると、ドモンさんが大きな音を立てて僕のペニスを口から出しました。そして、
「…あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッッ、息苦しかったぁぁぁぁッッッッ!!!!」
と、顔を真っ赤にし、目に涙を溜めて言ったのでした。
「…うわ…!!」
僕は思わず顔が引き攣ります。だって、ドモンさんの口と、僕のペニスとが淫猥な糸で繋がっていたのですから。
「シオン、イッちまってから気絶するんだもんなァ。その間、ずぅっとご奉仕してたんだぜぇ!?」
「…ドッ、…ドモンさああああああああんんんんんんんんッッッッッッッッ!!!!!!!!」
何だか恥ずかしくて、僕は物凄い勢いで起き上がるとドモンさんの胸に飛び込んでいました。
「…ヘヘッ!!…シオンを処刑した感じがするぜ…!!」
「…あ…あ…あ…あ…!!」
意地悪な表情のドモンさん。ニヤニヤと嬉しそうに笑っています。それに対して、僕は顔を真っ赤にしています。
「…なッ、…何てことをするんですかああああッッッッ!!!?」
けれど、ドモンさんはきょとんとして、
「…何が?」
と言いました。
「…だッ、…だから…ッ!!」
僕は顔を真っ赤にしています。
「…ぼッ、僕の…ッ!!…僕の…ッ!!」
「いやらしい液体を飲んじまったってか?」
「わああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
僕はさっきから顔からしゅうううう、と言う音が聞こえています。水蒸気が出来るほど、僕の顔は真っ赤になっていたんです。
ドモンさん、どう言う神経をしているんでしょう。恥ずかしいことをこんなにも簡単に言えるなんて…!!
その時、ドモンさんが僕を強く抱き締めて来ました。
「…ごめんな…。…そして…、…ありがとう…、…シオン…!!」
「…え?」
ドモンさんの優しい声が頭上から聞こえます。トクン、トクンと言う優しい心臓の鼓動音が心地いいです。
「…シオンのだから…、…かわいくて、大好きなシオンのだから飲んでみたかった…。…シオン、ホントは竜也のことが好きだったのに、オレの願いを叶えてくれた…」
そう言うとドモンさんは僕を向き合わせました。
「…ドモンさん…」
「これでオレは完全にシオンのナイトになれる」
その時、ドモンさんは再びニヤリとしました。その目が心なしか、潤んでいるようにも見えます。
「あッ!!でもォ、気絶したシオンのアソコをずっとしゃぶっているのもいい気分だったぜ?気絶したヒーローを甚振っているような感じでさ!!」
「何ですか、それ?」
僕は可笑しくなってぷっと吹き出しました。すると、ドモンさんは再び僕を抱き締めて来ました。
「…オレの事なら気にするな。竜也と2人で、シオンを守れればそれでいい。シオンはオレのことをナイトと思ってくれればそれでいい。オレはシオンの言うことには何でも従う。シオンがオレを甚振りたかったら、いくらでも甚振ってくれ!!」
ドモンさんの気持ちが凄く伝わって来て、僕は思わず泣きそうになりました。僕はドモンさんの背中に腕を回し、ギュッと締め付けました。
「…シオン?」
「…ありがとうございます…、…ドモンさん…!!」
「おうッ!!いくらでも力になるぜ。シオン様のためなら!!」
「…それじゃあ…ッ!!」
僕はそう言って体重をドモンさんの方にかけました。
「…お?…お?」
ドモンさんは変な声を上げながらゆっくりと体を傾かせ、僕を上に載せるようにしてベッドの上に倒れ込みました。
「…シオン…様?」
ドモンさんがちょっと戸惑いながら僕を呼びます。僕の心臓はドキドキと早鐘を打っていました。僕の体の下にいるドモンさんにも伝わってしまうのではないかというくらい。
「…何でも…、…いいん…ですよね?」
ドモンさんの口から離れて、一時はおとなしくしていた僕のアソコは再び熱を帯び始めていました。と同時に、ドモンさんのも硬くなっているのが分かりました。お互いのペニスがゴツゴツとぶつかり合います。
「…甚振りたい?」
ドモンさんがニヤリとします。でも、少しだけ顔を引き攣らせているのが笑えました。
「…甚振って…、…いい…ですか?」
「…どうぞ。…そういう約束ですから。…この間みたいに滅茶苦茶にしてくれ…!!」
次の瞬間、僕はそっとドモンさんにキスをしました。
…チュッ!!…チュクチュク…ッ!!
「…ん…ッ、…はぁぁ…!!」
チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!
ドモンさんと唇を重ね合い、舌を絡ませ、静かに抱き合います。
「…シ…オン…、…様…ぁ…ッ!!」
チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!
僕は何も言わず、ドモンさんと唇を重ね続けます。と同時に、右手を少しずつドモンさんのアソコへ伸ばして行きます。そして、その指先がドモンさんのアソコに到達した瞬間、
「んんんんんんんんッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、ドモンさんが体をビクリと跳ねらせました。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
何かおぞましいものを見るように、怯えた表情を浮かべるドモンさん。
「…シッ、…シオン…、…様…ッ!?」
「…ククク…!!」
僕はニヤニヤと笑います。
「たぁっぷりと、愛撫してあげますねッ、ドモンさんッ!!」
「…くそ…ッ!!」
急にヒーローっぽく凛々しい眼差しをしたドモンさん。どの両手両足をベッドの上に無造作に横たえると、
「…煮るなり、焼くなり…。…好きに、…しろよ…ッ!!」
と、文字通り、大の字になっていたのでした。