僕だけのヒーロー 第38話
「…竜也…、…さん…ッ…!!竜也さん竜也さん竜也さん竜也さんッッッッ!!!!」
大好きな竜也さん。タイムレッドにクロノチェンジして、ロンダーズファミリーと戦うカッコいい竜也さん。僕の、憧れのヒーローの竜也さん。そんな竜也さんと、僕はやっと一緒になることが出来ました。竜也さんの胸の中は凄く温かくて気持ちが落ち着きます。
「…っく…ッ!!…ふ…ッ、…うううう…ッッッッ!!!!」
思わず興奮状態の僕は、ずっとしゃくり上げたままです。
「…シオン…」
僕達は今、僕の部屋の床の上に寝転んでいます。竜也さんが下、僕が上。えぐえぐと泣きじゃくる僕の頭を、竜也さんは静かに撫でてくれています。
「…シオン…。…本当に…、…ごめんな…」
その時、僕は涙でぐしゃぐしゃの顔を上げて、
「…あやま…らなきゃ…、…いけない…のは…。…僕の…方…です…うううう…ッッッッ!!!!」
と言うと、ゆっくりと起き上がりました。それに釣られるように、竜也さんも起き上がります。
「…竜也さんが…。…僕のことを…好き…、…って…、…最初から…、…分かっていたら…。…そしたら…、…竜也さんを…、…犯すことなんて…なかった…のに…!!…もっと…、…いっぱいいっぱい…、…気持ち良くして…、…あげられた…のに…ッ!!」
「…なぁんだ!!」
突然、竜也さんが声を上げ、僕は思わず竜也さんを見上げました。竜也さん、ニヤニヤと笑っています。
「やっぱり、オレが悪いんじゃんッ!!オレがはっきりしなかったから、シオンは我慢出来なかったんだろう?だから、オレを犯したんだろう?」
「ち、違ッ…!!」
僕が言いかけた時、竜也さんは僕を再び抱き締めました。
「別に怒ってなんかいないよ、シオン」
竜也さんの暖かい胸。トクン、トクン、と言う優しい心臓の鼓動。その全てが、僕に安らぎを与えてくれます。
「もう、どうでもいいよ、シオン。どっちが悪いなんてさ。それにさ!!」
そう言うと竜也さんは僕をじっと見つめ、ニヤッと笑いました。
「…シオンに両手両足を縛られて、ココを責められた時、オレ、物凄く感じちゃってたんだあッ!!ヒーローがプライドも何もかもをズタズタにされてさ、徹底的に凌辱されているみたいな感じでさッ!!」
照れ臭そうに言う竜也さん。そして、竜也さんが指差したところを見た僕は思わず息を呑み込みました。
「…は、…はは…」
照れ臭そうに笑う竜也さん。
「思い出すだけでもこんなになっちまう…!!」
竜也さんの2本の足の付け根部分。竜也さんの男としての象徴であるペニスが収まっているその部分は今、ジーパンの上からでも分かるくらい大きくテントを張っていたのです。
「…た…ッ、…竜也さん…ッ!?」
「だからさッ!!」
そう言うと竜也さんは僕の頭をグイッと寄せ、額と額をくっ付けました。
「これからも、シオンに、徹底的に苛められたいなぁって!!」
「…プッ!!」
その時、僕は思わず吹き出していました。
「…それじゃあ…」
泣き笑いの僕。そんな僕を、竜也さんは穏やかな笑顔で見つめてくれています。
「…僕は気持ち良くなれないんですか?」
「そんなことないよ?」
またまた竜也さんの顔に意地悪い笑みが浮かびます。かと思えば、急に真顔になり、
「…シオン様は、オレとドモンの小さなご主人様。シオン様の命令は絶対でございます。…シオン様に甚振られるのもオレ達の務め、シオン様を満足させるのもオレ達の務めです!!」
と言いました。そして、ベッドの上に座り直すと、僕においでおいでをしました。
「…?」
僕は竜也さんの横に座ります。
「…シオン…ッ!!」
真顔の竜也さんが、僕の肩に腕を掛けて来ます。
「…た…、…竜也…、…さん…?」
僕はドキドキしながら竜也さんを見ます。
「…目ぇ…閉じてよ…」
真顔の竜也さん。
「…はい…」
ドキドキと心臓が大きく高鳴ります。僕は、ゆっくりと目を閉じました。と、次の瞬間、僕の唇に柔らかい物が触れました。
「…ッッッッ!!!!」
柔らかく、暖かいもの。竜也さんの唇が、僕の唇に触れています。
…チュッ!!…チュッ!!
「…ふ…、…んん…ッ!!」
竜也さんご自慢の優しいキス。ちょいちょいと啄ばむようにキスを繰り返します。
…チュッ!!…チュッ!!
「…た…、…竜也…、…さん…ッ!?」
その時、竜也さんがうっすらと目を見開くと、
「…好きだよ…、…シオン…!!」
と言うと、僕の頭を固定し、ゆっくりと唇を食んで来ました。
…チュッ!!…チュクッ!!…チュクチュク…ッッッッ!!!!
「…ん…、…んん…ッ!!」
「…んふ…ッ!!」
僕と竜也さんの吐息がハーモニーを奏でます。
「…んん…ッ!!…んんんん…ッッッッ!!!!」
思わず声が出てしまいました。
竜也さんのキスはとても気持ち良くて、また、目頭がじんわりと熱くなってしまいました。
「…?」
そのうち、竜也さんの舌が僕の唇に当たっているのに気付きました。
「…」
僕がゆっくりと口を開くと、竜也さんの舌がゆっくりと入って来ました。僕も同じように舌を使い、竜也さんの舌を絡め取ります。
チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!
くすぐったい音が部屋の中に響き渡ります。
チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!
「…ん…ッ、…んふ…ッ!!」
「…は…ッ、…ああ…ッ!!」
竜也さんの舌が僕の口の中を動き回ります。まるで別の生き物であるかのように、竜也さんの舌が僕の口腔を蹂躙します。そんな竜也さんの舌を追うように、僕は舌を必死に動かします。
チュルッ!!チュッ!!チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!
くすぐったい音は更に大きくなり、僕の口の端からはぽたぽたと涎が零れました。
「んんんんッッッッ!!!!んんんんッッッッ!!!!」
僕の男の子としての象徴はずっとズキン、ズキンと疼きっ放し。ズボンの中で痛いくらいに勃起しています。
その時でした。
竜也さんの、僕の両方の肩を持つ手に力が入ったかと思うと、ゆっくりと体重をかけて来て、僕達は重なるようにゆっくりと後ろへ倒れ込んだのでした。