僕だけのヒーロー 第41話
「…え…?」
気が付いた時、僕は身動き出来ない状態になっていました。
「…フフッ!!」
竜也さんの目の前には、大きく膨らんだ僕のペニスが。それはビクッ、ビクッ、と蠢き、その先端部分はすっかり光沢を失っていました。
「こんなに濡らして…。…なんていやらしいご主人様だろう」
「…ッ!!」
僕は顔を真っ赤にしました。
「…竜也…さぁん…!!」
僕の目から涙が零れ落ちます。すると、急に竜也さんの顔がフッと優しくなりました。そして、
「…ごめん…。…ちょっと、いじめすぎたかな?」
と言うと身を屈め、僕にチュッとキスをしてくれました。
「シオンがさ、あまりにかわいいものだから。ついつい虐めたくなっちゃった!!」
「…竜也…さぁん…ッ!!」
僕は挟まれている腕を抜くと、竜也さんの背中に回し、ギュッと竜也さんを抱き締めました。
「好きだよッ、シオンッ!!」
「竜也さんッ!!竜也さんッ!!」
その時の僕は、すっかり甘えん坊になってしまっていました。
「…竜也…さん…」
ドキドキと心臓が高鳴っています。
「…触って…下さい…!!」
「…どこを?」
また、竜也さんが僕を意地悪い目で見て来ました。
「…僕の…、…ペニスを…、…奉仕…、…して…下さい…。…僕に…、…忠誠を…、…誓って下さい…ッ!!」
最後の言葉は僕の精一杯の強がりでした。そして、竜也さんの右手が僕のペニスを優しく包み込んだ瞬間、
「んああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、僕は大声で叫び、体を思い切り仰け反らせました。と同時に、
グチュッ!!
と言う音がして、僕のペニスがビクリと大きく脈打ち、ヒンヤリとした感触がしました。
「うわッ、凄いよッ、シオンんッ!!」
竜也さんが目を輝かせ、顔を赤らめて上ずった声で言います。
「シオンのチンポ、こんなにヌルヌルになってるよッ!!」
そう言うと、竜也さんは僕のペニスの先端を指でクリクリとくすぐるようにし始めました。
…クチュッ、…グチュ…ッ…!!
竜也さんの指の動きに合わせるようにグチュグチュと言う淫猥な音が響き、淫猥な糸を引きます。
「…や…ッ、…あ…ッ!!…ああああ…ッッッッ!!!!」
僕は体をビクビクと跳ねらせます。
「感じてるんだねぇ、シオンん?」
竜也さんが嬉しそうに言います。そんな竜也さんの大きく勃起したペニス。僕のよりも大きく、硬いペニス。それがいつもよりも更に大きくなっているように見え、タイムレッドのクロノスーツの中で臍へ向かって真っ直ぐに伸び、その先端部分をぐっしょりと濡らしていました。
「…たッ、竜也さん…だって…ッ!!…濡れてる…、…じゃ…ない…です…かああああ…ッッッッ!!!!」
僕は息も絶え絶えに言うと竜也さんのそれに手を伸ばし、ギュッと握り締めました。その途端、
「んああああッッッッ!!!!」
と竜也さんが叫び、顔をしかめます。
「…食らえッ!!」
僕はそう言うと、竜也さんの大きく勃起したペニスをスーツ越しに激しく上下に動かしました。
「ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
竜也さんが大声で喘ぎます。
「…シッ、シオン様ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
竜也さんのそこから淫猥な音が聞こえ、タイムレッドの鮮やかな赤色の光沢を失わせて行きます。
グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
「ほらぁッ!!…竜也さんの方が…、…変態…じゃないですかああああッッッッ!!!!」
「…く…っそ…オオオオオオオオ…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
その時、竜也さんが僕のペニスをギュッと握りました。
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
今度は僕が声を上げる番でした。
「…フフッ!!」
顔を赤らめ、意地悪い目付きで僕を見つめる竜也さん。そして、
「…シオンも…。…同じ目に遭わせてあげるよッ!!」
と言ったかと思うと、僕のペニスを握る竜也さんの右手が上下に動き始めたのです。
グチュッ!!…グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
僕の体に物凄い快感の電流が流れます。
グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュッッッッ!!!!
「…あ…あ…あ…あ…!!」
竜也さんのペニスを握っている僕の手から力が抜けて行き、ポトリとベッドの上に落ちました。目の前がぼぉっとしています。
「…フフッ!!…反撃する力もなくなったみたいだね?」
竜也さんがそう言った時でした。
ブルブルッ、と体が震えたその瞬間、
ドビュッ!!ドビュッ!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ドビュドビュドビュドビュッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュウウウウッッッッ!!!!ビュクビュクビュクビュクッッッッ!!!!
僕の腰が何度も何度もガクガクと痙攣し、そして、僕のペニスがタイムグリーンの鮮やかな緑色のスーツの中で何度も何度も大きく脈打ち、先端から濃白色な淫猥な液体がスーツを突き破らん勢いで飛び出して来たのでした。
「…あ…ッ、…ああ…。…ああ…。…ああ…」
僕自身でさえ、何が起こったのかさっぱり分かりませんでした。
「…え?…もッ、もうッ!?」
竜也さんは目を見開き、呆然としています。だって、僕がいきなり射精したのですから。
「…シ…オン…?」
ぼぉっと霞んだ目の向こうには竜也さんがきょとんとした表情で僕を見ています。
「お〜い、シオンん?」
「…あ…」
それだけを言うのが精一杯でした。
「大丈夫、シオンん?」
竜也さん、コロコロと表情が変わります。意地悪な顔付きをしたかと思えば、今はとても心配そうに僕を見つめています。
「…た…、…つ…や…、…さん…」
僕はゆっくりと両手を竜也さんの方へ差し伸べます。すると竜也さんはニッコリと微笑んで、
「よっと!!」
と言いながら僕の両腕を掴み、起き上がらせました。
…グチュッ!!
僕のお腹の辺りが冷たくなり、グチュッと言う淫猥な音が響きます。けれど、その時の僕は頭がぼぉっとしていて、何も考えられない状態でした。
「…シオン…。…大丈夫ぅ?」
「…竜也さん…。…竜也さんッ!!」
僕は無意識に竜也さんに腕を回し、竜也さんをギュッと抱き締めました。すると竜也さんも僕を抱き締め返してくれました。
「…イッちゃうほど、そんなに気持ち良かったんだ?」
僕の頭をぽんぽんと優しく撫でながら、竜也さんが言います。その声が物凄く優しくて。
「…多分…」
ぼぉっとする頭で、僕は辛うじて答えました。すると、竜也さんは、
「多分って何だよ?」
と言ってちょっと笑うと、僕を抱き締めている腕を少し離し、僕と向き合いました。
「…竜也…、…さん…?」
「…かわいいよ、シオン…ッ!!」
竜也さんの優しい笑顔。その顔が不意に僕の方へ近付くと、
チュッ!!
と言うくすぐったい音と共に、僕の唇に竜也さんの唇が重なりました。
「…竜也…さぁん…ッ!!」
その時でした。
「…ちょッ、ちょっとッ!?…シオンッ!?」
竜也さんの慌てた声が僕の上から聞こえて来たのでした。