僕だけのヒーロー 第46話
「…ふ…ッ、…うううう…ッッッッ!!!!」
目の前がぼんやりとしています。目頭がじぃんと熱くなり、涙がぽろぽろと零れ落ちました。
「…た…、…つ…、…や…、…さん…」
僕は、初めて竜也さんに絶頂に導かれました。
「…お願い…です…。…もう…、…イカ…せて…、…下さい…ッ!!」
僕が竜也さんにやったように、絶頂に導かれる瞬間、僕も竜也さんにその刺激を止められ、最後はそう懇願していたのです。でも、それが物凄く気持ち良くて。ドモンさんの時とは違い、心の底から幸せを感じて。
(…やっぱり、僕、竜也さんが好きなんだ…)
心からそう思い、どんなことがあっても、ずっと竜也さんの傍にいると改めて思いました。
「…よい…しょ…、…っと…!!」
そう言いながら、僕はゆっくりと体を起こします。
「…あちゃ〜…」
僕のスーツ。タイムグリーンの光沢のある鮮やかな緑色のスーツには僕が放った淫猥な液体があちこちに飛び、その濃白色な液体からは強烈な異臭を放っていました。
「…ティッシュ…。…ティッシュ…、…っと…」
僕がティッシュを取ろうと手を伸ばしたその時でした。
「…シオン…」
その声に振り向いた僕。
ドクンッ!!
心臓が大きく高鳴り、その場に凍り付いたように固まりました。
「…竜也…、…さん…?」
竜也さんが僕をじっと見つめています。しかも、何だか物凄く思い詰めた表情をしています。
「…シオン…。…いや、シオン様…ッ!!」
ドクンッ!!ドクンッ!!
僕の心臓はドキドキと早鐘を打っています。
「…オレも…。…オレも…、…気持ち良く…して…下さいませんか?」
「…え?」
その時、竜也さんのペニスはタイムレッドのスーツの中でいつも以上に大きくなっているように感じました。そして、ビクンッ、ビクンッ、と脈打ち、その先端をぐっしょりと濡らしていたのです。
「…オレも…、…気持ち良く…なりたい…です…!!」
そう言った時、竜也さんはタイムレッドの光沢を失った赤いスーツの股間の破れ目に手を突っ込みました。
グチャ…ッ!!グジュウウウウッッッッ!!!!
淫猥な音が聞こえたその瞬間、竜也さんのペニスが外へ引っ張り出されました。
ドクンッ!!ドクンッ!!
竜也さんのペニス。何度も見慣れた竜也さんの大きな、太くて熱いそれが未だ天を向いて勃起していたのです。そして、真っ赤に腫れ上がった先端からはドクドクと淫猥な液体を溢れさせ、僕の刺激を心待ちにしているかのようでした。
「…シオン様…。…オレのを…、…もっと…、…しゃぶって…下さい…!!」
竜也さんは膝立ちしながら、僕の方へ徐々に躙り寄って来ます。
「…竜也さん…」
「…うん?」
「…下さい…」
「…え?」
その時、僕もどうかしていたのでしょう。気が付いた時には、僕は竜也さんのペニスを優しく握っていました。
「…シッ、…シオン様…ッ!?」
「…いいですよ…。…僕も…、…竜也さんのを…、…食べたいです…!!」
そう言うと、僕は竜也さんのペニスに顔を近付け、その真っ赤に腫れ上がっている先端を舌先で突きました。
チュッ!!チュブッ!!
淫猥な音が聞こえたその瞬間、
「ふああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、竜也さんが艶めかしく喘ぎました。同時に、
ドクンッ!!ドクンッ!!
と竜也さんのペニスが脈打ち、先端の鈴口からトロトロと淫猥な液体が溢れ出しました。
…ジュブッ!!…ジュブジュブ…ッッッッ!!!!
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
淫猥な音と同時に僕の舌に絡み付く竜也さんの淫猥な液体。そして、僕の舌が竜也さんの鈴口に触れるたびに、竜也さんのペニスはビクビクと大きく脈打ちました。
「…シッ、…シオン様…ッ!!…シオン様ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
竜也さんは狂ったように叫び、腰をガクガクと震わせます。
「ああッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
ジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
竜也さんの淫猥な液体は次から次へと溢れ出し、そのたびに僕はそれを必死に舐め取ります。独特の匂いと味が僕の口の中いっぱいに広がります。
「…シッ、…シオン様が…ッ!!…シオン様が…ああああ…ッッッッ!!!!」
真っ赤な顔、潤んだ瞳。はぁはぁと荒い呼吸。竜也さんの顔が今まで見たことがないほどに上気し、虚ろな表情で僕を見下ろします。
「…シオン様が…、…オレの…、…チンポ…を…!!」
その時、僕はニヤリと笑うと、
「覚悟して下さいね、竜也さんッ!!」
と言ったかと思うと、竜也さんのペニスを一気に口の中に入れました。そして、
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
と言う淫猥な音と共に、頭を上下に動かし始めたのです。
「ひああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
竜也さんが叫び声を上げ、体をビクビクと跳ねらせます。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「…シオン…様…ッ!!…シオン様ああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
竜也さんが乱暴に僕の頭を掴み、そして、無意識なのか、腰をガクガクと大きく揺らします。
「…ん…ッ!?…んん…ッ!?」
突然のことに僕は目をカッと見開き、呻き声を上げます。
「んんんんッッッッ!!!!んんんんッッッッ!!!!」
竜也さんの大きく勃起したペニスが僕の喉の奥に何度も突き刺さり、僕は何度もえづきそうになりました。でもそれを必死に我慢して竜也さんのペニスを舐め上げます。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
竜也さんが叫びます。
「…シオン様に…。…シオン様に…、…オレの…、…エネルギーが…、…吸い取られる…ッ!!…強制射精…させられてしまう…ッッッッ!!!!」
(お望み通りにしてあげますよッ!!)
その時、僕は上下させる頭の動きを更に速めました。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
淫猥な音が更に激しくなった時、
「ひがああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、竜也さんが絶叫しました。その声が上ずった時、
「やッ、ヤバいッッッッ!!!!」
と言ったかと思うと、竜也さんはペニスを僕の口の中から強引に抜いたのです。
ジュボッ!!
「…え?」
その時、僕はきょとんと竜也さんを見上げました。すると達也さんは、
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と声を上げ、苦しそうに顔を歪めながら、時折、ビクッ、ビクッ、と腰を跳ねらせました。
「…た…、…竜也…さん…?」
呆然と竜也さんを見上げる僕。それに対し、竜也さんは、
「…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
と、大きく息をし、
「…ん…ッ、…んく…ッ!!」
と、時折、苦しそうに呻きます。
「…竜也さん…?…どうしたんですか…?」
僕が尋ねると、竜也さんはうっすらと目を開けて、
「…たい…」
と言ったのです。
「え?」
「…挿れたい…。…シオンと…、…1つに…、…なりたい…!!」
「!!」
いつかはそうなるだろうと思っていたことが急に現実になり、僕の体は凍り付いたように固くなりました。
「…シオンの体の中で…、…オレの…、…エネルギーを…吸い取られたい…!!」
その時、僕は竜也さんにキスをしていました。
…チュッ!!…クチュッ!!
僕のキスを受け入れた竜也さんが舌を絡めて来ます。お互いのキスが、お互いの舌が、お互いを求めます。
「…僕も…、…竜也さんが…、…欲しい…です…。…竜也さんに…、…犯されたい…!!」
「…うん」
竜也さんもニッコリと笑い、もう一度僕達はキスをしました。
その日、僕達は遂に1つになりました。
僕は竜也さんを求め、竜也さんも物凄いテクニックで僕を狂わせて来ます。あるピンポイントを突かれた時、僕の体に物凄い電流が流れました。そして、それを見逃すような竜也さんではありませんでした。それからはそこばかりを執拗に責め続け、僕を狂わせます。僕は竜也さんの名前を何度も叫びながら、何度も絶頂に導かれました。
そして。
竜也さんは僕の名前と、「アイシテル」の5文字を何度も言いながら、僕の一番奥の部分で果てたのでした。