ジグザグ青春ロード 第12話

 

(…こ、…こんなに、洋平のこれってでかかったっけ…?)

 ブルーターボに変身した洋平の、光沢のある鮮やかな青いスーツの中で大きく勃起した洋平の股間。それを口に入れた、イエローターボに変身した、いやいや、洋平に無理矢理変身させられた僕。

 洋平のそれは実際に目の前にしてじっくりと観察したことはあったから、それなりに大きさや形は理解していたはずだった。だけど、実際に見たものと口にしたものでこんなに大きさに違いがあるのかと、僕は驚いていた。

(…と、…とにかく…!)

 正直に言えば、他人のそれを口にすること自体が初めてだ。当然、自分のものを口にすることは無理な話だし。でも、大好きな洋平のため、僕は少しずつそれを口の中で出し入れし始めた。

 …ジュッ!!…ジュブ…!!

 スーツの生地が擦れ、僕の唾液がそこへ染み込んで行く。そして、洋平の青いスーツが少しずつ光沢を失って行く。

(…こんなんでいいのかな?)

 ちらっと上目遣いで洋平を見上げてみる。今、僕はベッドに腰掛け、その横で仁王立ちになっている洋平の股間のそれを口に含んでいる。

!?

 洋平の顔を見た瞬間、僕の心臓がドキンと早鐘を打った。

(ななな、なんて顔してんだよぉッ!!

 僕の顔が真っ赤になっているのが分かる。

 僕を見つめる洋平の視線。物凄くエロいったらありゃしない!確実に快楽に身を委ねているような、そんな感じだ。

「…あぁ…。…しゅ、…俊介…ぇ…!!

 トロンとした視線。少し紅潮した顔。力なくだらんと垂れ下がった両腕。まるで、僕の操り人形のようになってしまっている洋平。

 …でも…。

 本当にこれでいいのかな。全く経験したこともない僕なのに、洋平は本当に気持ちいいと思ってくれているのかな。

 そう思うと、何だか、洋平に申し訳ないような気がして来て、僕は思わず洋平の股間を口から出した。

「…俊介…?」

 洋平が僕を見下ろす。僕もじっと洋平を見上げる。洋平の青いスーツは、その部分だけすっかり光沢を失っていた。

「…なぁ…、…洋平…?」

「ん?」

 何となく、重苦しい空気が流れている。

「…ごめん…」

 真っ先に出て来たのはこの言葉だった。

「…何が?」

 洋平はそう言うと、僕の右隣りに腰掛けた。そして、じっと僕を見つめている。

 でも僕は、何だか、洋平の顔をじっと見られなくなって、思わす視線を逸らした。

「…僕、こう言うことをするのが初めてだから、…気持ちいいポイントとか、…よく分からなくて…。…今も、…気持ちよくなかったろ?」

 その時だった。洋平の逞しい腕が僕の左肩に伸びて来て、僕をぐっと抱き寄せたんだ。

「よ、洋平?」

 思わず見上げる僕。

 一瞬、ドキッとした。洋平の顔が超どアップで僕の目の前にあった。

 でも、僕がドキッとしたのは、洋平の真剣な眼差しだった。

「…そんなことねぇよ、俊介」

 洋平はそう言うと、自身のおでこと僕のおでこをくっ付けた。

「…スッゲェ、…気持ちよかった…!」

「嘘だよ、そんなの!!

 気が付いたら、僕は思わず声を上げていた。何でこう言うところで素直になれないんだろ…。

「嘘だったら、こんなに濡れてないよ」

 洋平は静かに笑うと、僕の右手を掴み、洋平の未だに大きく膨らんでいるそれを握らせた。

 グチュッ!!

 いやらしい音が聞こえた。と同時に。洋平のその先端から独特の色を持つ液体が溢れた。

「…あ、…あぁ…!!

 僕も一人でしたことはあるから、それが何かは分かってる。それを見た瞬間、僕の声は掠れて震えた。

「な?興奮してるだろ?感じてるだろ?」

 洋平はそう言うと僕の両頬を両手で包み込んだ。

 チュッ!!

 くすぐったい音がして、僕の唇と洋平の唇が重なり合った。

「…洋平…」

 何て優しい顔をしてるんだろう。今まで、洋平のこんな顔を見たことあったっけ?

「…嬉しいよ、…俊介…」

 洋平はそう言うと、僕の体をぐっと抱き締めた。その時、僕は自然に洋平の体に凭れ掛かるような格好になり、思わず洋平の胸へ顔を埋めた。

「…お前が、そこまでオレのことを考えてくれてたなんて…」

「…だって…」

 洋平の催眠術に掛かってるんじゃないかと思うほど、僕の心は物凄く穏やかになっていた。

「…大好きな洋平だもん。…たくさん気持ちよくなって欲しいし…。…てか、洋平、カッコ良すぎるよ…!!

「…ありがと…」

 洋平はそう言うと、僕の頭を優しく撫でてくれた。

「…洋平ぇ…!」

 何だか、今の僕は物凄く甘えん坊モードになってる。他のターボレンジャーの仲間である、レッドターボの力やブラックターボの大地、ピンクターボのはるなの前では、絶対にこんな姿は見せられないって言うくらい、僕は洋平にしっかりとしがみ付いている。

「大丈夫だよ、俊介」

 僕の頭を優しく撫でながら、洋平の静かな声が降り注ぐ。

「お前には絶対に辛い思いはさせないから。オレが、必ず守るから!」

 そう言うと洋平は、そっと僕を離した。そして、ゆっくりとベッドの上に寝転がったんだ。

「…ッ!!

 僕の目の前には、一部、光沢を失った青いスーツの中にクッキリと浮かび上がる洋平の股間のそれがあった。僕は思わず息を呑み込んだ。

「…続き、…しよっか…」

「…うん…」

 洋平の声に僕は頷くと、洋平の両足を跨ぐように身を屈めた。

 そして、一部、光沢を失った青いスーツの中にクッキリと浮かび上がる洋平のそれに顔を近付け、それに沿うようにゆっくりと舐め始めた。

 

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