ジグザグ青春ロード 第13話
…ザリッ…!!…ズゾゾゾ…!!…ザリザリ…ッ!!
光沢のある鮮やかな青い生地が、僕の唾液によってその光を失って行く。その生地のざらざら感と、僕の舌の表面のざらざら感が合わさって変な音を立てる。
…グチュッ!!…グシュッ!!
その生地が僕の唾液に濡れれば濡れるほど、吸収し切れなくなった水分が淫猥な音を立てる。
その下に収まっている熱く、硬いそこは僕の舌の動きに合わせるかのように、時折、ビクビクと脈打っている。そして時折、
「…あッ!!…は…あ…ッ!!…んん…ッ!!」
と言う艶かしい声も。
僕の部屋。僕の体の下で洋平がベッドに横たわり、そんな洋平の股間を僕がじっくりと舐め上げているんだ。そして、洋平はブルーターボに、僕はイエローターボに変身していた。なので、洋平の股間部分が鮮やかな青い生地に包まれているってわけ。
「…ああッ!!…しゅ、…俊介…ぇ…!」
少しずつ、洋平の体が仰け反って行く。
(…じゃあ、…こうすると…?)
僕は顔を洋平のそれの先端部分へ動かし、くっきりと存在感を現している括れをくすぐるように舐め上げ始めた。
…クチュクチュ!!…キュッ!!…クチュクチュクチュ…!!
僕だって男だ。気持ちいい場所くらい知ってる。僕が自分で刺激して滅茶苦茶感じちゃうのなら、多分、洋平だって。と思ったその時だった。
「んあああッッッ!!!!ああッ!!ああッ!!」
と洋平が物凄い声を上げ始め、体をビクンビクンとベッドの上で跳ねらせたんだ。
(…あ、…やっぱり…?)
ちょっとだけ意地悪したくなった僕は、洋平のガッシリとした下半身を両腕で抱え込むようにし、洋平の股間へ顔を埋めた。そして、その大きな先端部分をすっぽりと口で覆うと、小刻みに舌を動かしてやったんだ。
…クチュクチュクチュクチュ…!!…ジュクジュクジュクジュク…ッ!!
光沢のある青い生地が唾液を吸収し、吸収し切れなかったそれが淫猥な音を立て始めた。
「あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!ああああああッッッッッッ!!!!!!」
洋平の叫び声がますます大きくなって行く。
「…しゅッ、…俊…介…ッ!!…もッ、…もう…、…止めて…ッ、…くれ…ッ!!」
上半身を少し起こし、僕の頭を掴んで引き離そうとする洋平。
(そうはさせないもんねッ!!)
僕は、洋平の下半身をしっかり抱え込んでいた両腕を少し上の方へ移動させ、洋平の両方の尻を掴んだ。そして、洋平の股間へ更に吸い付くようにして再び刺激を加え始めたんだ。
「んああああああッッッッッッ!!!!!!」
洋平がますます大きな叫び声を上げて、僕の頭を掴んでいた両腕を離し、顔を覆った。
「あああッッッ!!!!あああッッッ!!!!ああああああッッッッッッ!!!!!!」
そして、
「しゅッ、俊介ぇぇぇッッッ!!!!」
と叫んだその時だった。
ドクンッ!!
洋平が腰をグンと突き上げた。と同時に、僕の口の中に塩辛いような、独特の香りを持つ液体が溢れたんだ。
「…んん…ッ!!」
つんとした異臭を放つそれ。
(…ま、…まさ…か…!?)
驚いた僕は思わず洋平の股間から顔を離した。てらてらと輝く粘着質なものが、僕が口を付けていた辺りに広がっていた。
「…よ、…洋平…?」
恐る恐る洋平の顔を見上げてみる。
「…はぁ…、…はぁ…!!」
顔を真っ赤にし、瞳を潤ませた洋平が僕を見下ろしていた。
「…こ…で…?」
「え?」
洋平の言葉が聞き取れなかった僕は、洋平に顔を近付けて聞き返す。
「…どこで、…そんな…テクを…?」
「は!?」
僕が再び聞き返すと、洋平はゆっくりと体を起こした。そして、僕をじっと見つめていたかと思うと、
「…まさか、俊介、…本当は経験あるんじゃ…?」
なんてほざきやがった。
「ダァホッ!!」
ここまでやらせておいて、そんなこと言うッ!?僕は思わずベッドの上に立ち上がった。
「もし、本当に経験があるんだったら、洋平にいちいち『僕、こう言うことをするのが初めてだから、気持ちいいポイントとか、よく分からなくて』なんつって、あやまったりしねぇだろうがッ!!」
ったく、洋平ったら何を言い出すんだか…。
「あ〜あ、アホらしい…!!」
僕はそう言うと、ベッドに座り込んでいる洋平を足蹴にしてグイグイと隅へと追いやる。
「んなッ!?しゅ、俊介ッ!?」
今にもベッドから落ちそうな場所まで追いやられ、洋平が悲鳴を上げる。
「せっかく、僕がここまで一生懸命やってやったのに…!…何だよ、もうッ!!せっかく、気持ちいいところを責めてやろうと思ったのにさぁ!!」
そう言うと僕はゴロンとベッドに横になった。
「…その気持ちいいところって?」
「あん?」
洋平が僕をじっと見つめて聞いて来る。
「…その気持ちいいところって、どうやって知ったの?」
「んなもん、独りでやった時に見つけたに決まってるだろうッ!?」
と言ってハッとなった。
「…あ…あ…あ…!!」
急いで起き上がる。ハメられた、そう気付いた時には既に遅かった。
「…俊介くぅ〜ん?」
洋平がニヤニヤしながら僕を見ていたんだ。
「…ななな、…な、…何だよ…ッ!?」
顔中が熱い。洋平の誘導尋問で、自分でもありえないくらいにさらっとエッチなことを言ってのけてしまったんだ。
「…自分で、…気持ちいいところを、…見つけたんだ…?」
「…だだだ、…だって…!!」
こうなったら開き直るしかない!
「…ぼぼぼ、僕だって、健全な男子高校生なんだぞッ!!…独りですることくらい、あるだろうッ!?」
「…しゅ、…俊介ぇぇぇッッッ!!!!」
次の瞬間、僕は洋平に物凄い勢いで押し倒されていた。