ジグザグ青春ロード 第16話
いつかは、この日が来るだろうと思っていた。
イエローターボに変身した僕。そして、ブルーターボに変身した、彼氏でもある洋平に体中を愛撫された。その中でも、胸の2つの突起を執拗に小刻みに刺激された時、僕の体には言いようのない電流が流れたんだ。そして、その電流のせいで僕のアソコが少しずつ熱を持ち始め、光沢のある鮮やかな黄色のスーツの中で、クッキリとその姿を現したんだ。
「…あ…、…あぁ…!!」
その部分が今、真っ白なグローブに包まれている。
「…大きい…!」
背後から僕を抱き締めるように抱えている洋平が囁くように言う。窓から差し込んで来る夕陽を受けて、洋平の青と、僕の黄色のスーツがキラキラと輝く。それだけでも十分、ムードがあるって言うのに、そこへ洋平の温かい吐息が首筋にかかり、背中がゾクゾクとする。
「…は、…恥ずかしいよ、…洋平ぇ…!」
小学生の頃、悪ふざけで友達とアソコを触り合ったりしたことはあった。でも、こうやってじっくりと、しかも、大好きな人となんて今まで経験なんかなかったし、ましてや、その好きな人が同じ男って言うだけでも恥ずかしさはかなりある。ついつい、洋平のアソコを思い浮かべ、自分のそこと比較してしまいそうになる。
「…こんなに熱くなって、こんなに固くなってる…!!」
洋平は静かにそう言うと、手のひら全体で僕のアソコをゆっくりと撫で始めたんだ。
「…んッ!!…んん…ッ!!」
洋平の手首が僕のお腹の方、指先が股の方へ向かって置かれていて、それがゆっくりと動く。しかも、僕のアソコをじっくりと感じるかのように、とにかくいやらしいんだ。
「…んんん…ッッッ!!!!」
その指が僕の大きく勃起したそれの先端部分に触れたり、逆に股の間に静かにしている2つのボールに触れたりすると、僕の体に何とも言えない電流が流れ、僕は思わず声を上げる。
「…いいよ、俊介…」
「…ふえ?」
いきなり、「いいよ」って言われても、何がいいのか、僕にも分かんないよッ!
「もっと、声出してよ!」
「…え?」
洋平はそう言った途端、僕の股間のそれ全体をグッと握ったんだ。
「んあッ!!」
突然の刺激に、僕は思わず素っ頓狂な声を上げる。すると、洋平は僕のそれを包んでいる手のひらを、それを揉み込むようにゆっくりと握ったり開いたりを繰り返し始めたんだ。
「…んあッ!!…ああッ!!…く…ッ!!…ああ…ッ!!」
洋平はそんなつもりはないかもしれない。でも、それを握られるたびに、洋平の手の力が強いのか、男しか感じることの出来ない独特な痛みが少しだけ下腹部に押し寄せる。そして、洋平の手のひらが開かれるたびに、その痛みは和らいで行く。まるで波のように、押し寄せては引き、押し寄せては引きを繰り返す。
「…すげぇ…!」
不意に洋平が呟いた。
「…なッ、…何…が…ッ!!」
肩越しに、洋平の紅潮した顔が見える。目をキラキラさせて、僕のアソコをじっと見つめている。
(お前は子供かッ!!)
そんな洋平の顔を見ながら、僕はそう突っ込んでやりたかった。
「…俊介のここ、…サオはスゲェ固てぇのに、…タマは弾力性があって、柔らかいんだな!」
「…んなこと、…言うなよ…ぉッ!!」
僕の顔が物凄く熱い。ただでさえ、洋平に男の大事な部分と言うか、男としてのプライドの部分を触られているって言うだけでも恥ずかしいのに、更にいやらしいことを言われて…。しかも、「サオ」とか「タマ」とか、ストレートな表現をするし!
「(もう少し、オブラートに包めねぇのかッ!!)…そッ、…そう言う洋平だって…!!」
あまりに悔しいから、僕も洋平のを思い切り握り上げてやろうと背後へ手を伸ばそうとした。その時だった。
僕の体に、再び凄まじい電流が流れたんだ。
「んあッ!!ああッ!!ああああッッッッ!!!!」
その電流は、胸の小さな突起の片方と、なんと、僕のアソコから発生していたんだ。
「触らせないよぉだッ!!」
後ろから洋平が言う。そして、左手で僕の左胸、右手で僕のアソコを弄り、その両方から電流を流していたんだ。
(…ゲッ!?)
洋平の顔を横目に見た時、僕は思わず目を見開いた。
さっきまで優しかった洋平の顔が、今は物凄くニヤニヤしている。
(…ヤ、…ヤバ…!!)
僕の顔にはさっきから冷や汗が流れている。
「オレのだって大変なことになってんのに、そんなに簡単には触らせませんよぉだッ!!」
「…何を、…訳の…分かんねぇことを…ッ!!」
僕が洋平のアソコを触ろうと、必死に体を動かしたその時だった。
「こらッ、俊介ッ!!おとなしくしてろってのッ!!」
そう言うと洋平は、僕の大きく勃起したアソコ、洋平の言う「サオ」の部分をグッと握ったんだ。
「うああああッッッッ!!!!」
ビクビクと体を身悶えさせる僕。
「…くっ…そぉ…ッ!!…離せ…よぉ…ッ!!」
何とかして洋平に逆襲したい僕。僕だけ恥ずかしい思いをしてたまるもんかッ!!
ところが、洋平はそんな僕にはお構い無しに、
「フッフッフ…!お仕置きだよぉ、俊介くぅん?」
と言い、グッと握っていた僕のアソコをゆるゆると上下し始めたんだ。
「んあッ!?あッ!!あッ!!あッ!!」
ビクンと体が跳ね、僕は洋平の手の動きに合わせるかのように声を上げる。スーツと僕のアソコが擦れ合い、ざわざわと音を立てる。
「ほぉら、気持ちいいだろう?」
洋平の手の動きが少しずつ早くなって行く。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
その時、僕は不思議な感覚に襲われていた。
普段、自分でもするこの行為を、他人にしてもらうと物凄く気持ちいいと聞いたことがあった。半信半疑だったけど、今、実際に洋平にされてはっきり分かった。
(…き、…気持ちいい…!!)
とその時だった。
…クチュッ!!…クチュクチュ…!!
くすぐったい音が聞こえ始めたんだ。
「あはッ!俊介ぇ、やっぱり気持ちいいんじゃん!」
洋平が歓喜の声を上げる。
「…あぁ…!!」
それを見た瞬間、僕の顔は再び真っ赤になった。
さっきまで少し落ち着いていた僕のアソコから、再びいやらしい液体が溢れ始め、鮮やかな黄色の光沢を失わせていたのだった。