最後の恋 第11話
ジャアアアア…。
水道の水の音だけが聞こえる空間。僕の体を抱き締める温もり。そして、少しだけ汗の臭いが僕の鼻を掠める。
「…」
「…」
背後から僕の首に両腕を回し、しっかりと体を密着させている大地君。大地君の方が身長が高いものだから、僕はその腕の中にすっぽりと納まるような感じになっている。
「…大…地…、…君…?」
ドクンッ!!ドクンッ!!
まさか、大地君も同じ思い?まさか…。
「…大地君…。…酔ってるの?」
すると、大地君が唾を飲み込んだ音が聞こえた。そして、
「…酔って…、…ません…」
と、耳元で言ったんだ。その声がいつもより低く聞こえる。
「…英浩…、…さん…。…オレ…」
「…ッッッッ!!!?」
その時、僕のお尻に熱く、硬いものが当たっていることに気付いた。
ドクンッ!!ドクンッ!!
僕の心臓が更に大きく高鳴る。僕はゆっくりと右手を後ろへ回し、自分のお尻と大地君の足の付け根部分に回す。そして、その熱く硬いものにちょっと触れた時、
「…ッッッッ!!!!」
と、大地君が体をピクリと跳ねらせたのが分かった。
大地君のガッシリとした2本の足の付け根部分。グレーのスウェットズボンに包まれた、大地君の男としての象徴・ペニス。それが今、その中で大きく勃起していたんだ。スウェットズボンと言う薄い生地に包まれたそれはその形をクッキリと浮かび上がらせ、僕の手の中にその形をしっかりと伝えて来る。
「…ん…ッ!!…んん…ッ!!」
僕の右手が動くたびに、大地君はピクッ、ピクッ、と体を跳ねらせながら懸命にその刺激に耐えているようだ。
「…」
その時、僕はゆっくりと大地君の方へ向き直ると、大地君の顔をじっと見上げた。
「…英浩…、…さん…ッ!!」
顔を真っ赤にし、目を潤ませている大地君。何かを思い詰めたような、そんな表情が僕の心に何とも言えない感情を呼び起こす。
僕は大地君の大きく勃起したペニスを優しく握り、ゆるゆると上下に刺激する。
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
大地君は短い声を上げ、時折、顔を歪める。
「…ひ…ッ、…英浩…ッ、…さん…ッ!!」
「…前にもこんなことがあったよね…」
満員電車の中で偶然触れた大地君のペニス。僕の手の中にすっぽりと納まっていたそれが俄かに勃起し、僕はそれを今みたいにゆるゆると刺激していた。
「…気持ちいい?」
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
短い声を上げながらも、コクコクと首を縦に振る大地君。
「…大地君…」
「…は…、…い…」
「…何か、…僕に言いたいことがあるんでしょ?…凄く…、…大事なこと…」
「…ッッッッ!!!!」
その瞬間、大地君の顔が更にかぁっと赤くなった。
「…ほら、…言いなよ…」
「…ッ!!…んく…ッ!!」
口を開けたり閉じたりする。何かを言いたそうにしているんだけど、なかなか言い出せない、そんな感じ。
「…言わないの?…だったら…」
僕も興奮の絶頂。思考より行動の方が先に出ていた。
大地君の方から僕に抱き付いて来て、こうやって大地君のペニスを刺激しても抵抗もしなければ、それを受け入れている。僕は大地君のスウェットズボンと更に中の下着のゴムの部分に手を掛けた。
「…え?」
大地君が短い声を上げた途端、僕はそれらを一気にずり下げたんだ。
「うわああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
大地君が悲鳴に近い声を上げたと同時に、バチン、と言う音が聞こえた。
「…あ…あ…あ…あ…!!」
大地君の男としての象徴・ペニス。大きく勃起し、臍へ向かって真っ直ぐに伸びているそれ。太く、長く、そして、先端はきれいなフォルムを作り上げている。そして、その先端の鈴口からはトロトロと透明な雫が溢れ出していた。
「…へぇぇ…」
「…ひッ、…英浩さん…ッ!?」
大地君が驚いて声を上げるのも無理はない。僕は今、大地君の目の前に屈み込み、大地君のペニスをしげしげと眺めていたんだ。
「…フフッ!!…ブラックターボも、ただの男の子だったんだ…。…こんなにいやらしい液体を溢れさせて…」
そう言いながら、僕は大地君のペニスをゆっくりと上下に動かす。
…グチュッ!!…グチュッ!!
僕の手が動くたびに、鈴口はぱくぱくと開いたり閉じたりを繰り返し、トロトロとした透明な雫はそこから搾り出されるように溢れて来る。そして、大地君は、
「…ふ…ッ!!…んん…ッ!!」
と短い声を上げながらも、羞恥に必死に耐えているような感じだ。僕は再び大地君を見上げると、
「…いいよね?」
と尋ねた。すると、大地君は意味が分かったのだろう、コクンと頷き、
「…はい…」
と小さな声で言ったんだ。
もう、迷いはなかった。僕は、大地君のペニスをゆっくりと口の中に含んだ。両唇が大地君のペニスを挟むようにした時、
「…ッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と、大地君の体がビクリと跳ね、顔が天井へ向いた。
…ジュッ!!…ジュブッ!!
僕の口の中に広がる独特の臭い。その臭いにちょっとだけえづきそうになったが、暫くするとそれにも慣れた。ゆっくりと頭を前後に動かすと、大地君は、
「…あ…。…あ…、…あぁぁ…」
と言う何とも間抜けな声を上げ、目を虚ろにさせている。
「…気持ち…、…いい…!!」
ジュブッ!!ジュブジュブッッッッ!!!!ジュブジュブジュブジュブッッッッ!!!!
頭を動かすスピードを少しずつ上げて行く僕。それと同時に、
「…ああ…。…ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
と、大地君が短く喘ぎ始め、膝がガクガクと震え始めた。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
僕の口の中には唾液と大地君のペニスから溢れ出す淫猥な液体が混ざり合い、ジュボジュボと言う淫猥な音を立てる。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!」
その時、大地君が僕の頭を両手で包み込んだかと思うと、僕の頭の動きに合わせるように腰をゆっくりと動かし始めたんだ。
大地君が。僕が大好きな大地君が。ブラックターボが僕の刺激に感じてくれている。そう思うだけで、僕も興奮で頭がどうにかなりそうだった。
「…英…、…浩…さん…ッ!!」
顔を真っ赤にし、目を虚ろにして僕を見下ろしている大地君。その腰は相変わらず一定のリズムで律動を繰り返す。
「…オレ…、…もう…!!」
僕の口の中で大地君のペニスがパンパンに膨れ上がっているのが分かる。
ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!ジュボジュボジュボジュボッッッッ!!!!
口の端からはポタポタと唾液と淫猥な液体が混ざったものが零れ落ちている。
その時、僕は両手を伸ばすと、大地君の体に這わせるようにした。そして、シャツの裾の部分から体の中へ差し入れ、大地君の筋肉質な体を愛撫するようにする。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
大地君に声が更に大きくなる。そして、僕の両手が大地君の筋肉質な両胸の突起に触れ、クリクリとくすぐるように刺激したその時だった。
「…ッあ…ッ!!」
突然、大地君がビクリと体を跳ねらせたかと思うとブルブルと小刻みに震え始めた。そして、
「…イクッ!!…イクッ!!…ああああッッッッ!!!!イクウウウウウウウウッッッッッッッッ!!!!!!!!」
と言った瞬間、
ドブッ!!ドブッ!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!ドブドブドブドブッッッッ!!!!
と言う鈍い音と共に、僕の口の中に熱い液体の塊が弾丸のように飛び出し、僕の喉に打ち付けたのだった。