力、絶体絶命! 第7話
…ザワザワ…ッ!!…ザワザワザワザワ・・・ッッッッ!!
服が擦れるような音が聞こえる。そして、それと同時に、
「…ん…ッ!!…んん…ッ!!…ふ…ッ、…んんんん…ッッッッ!!!!」
と言う力の呻き声が聞こえていた。
今、力は自治会室の真ん中で仁王立ちのように両足を肩幅よりやや大きく広げて立っている。その顔は屈辱で真っ赤になり、目をギュッと閉じ、体の横で握り締めた拳をブルブルと震わせていた。
「…んんッ!!…んんんん…ッッッッ!!!!」
時々、呻き声を上げて歯を食い縛る。その口元からは淫猥な唾が飛び散った。
「…凄いな…、…力ぃ…」
そんな力の目の前で、ニヤニヤと不気味な笑みを浮かべている生徒会長・万里小路。心なしか、その顔が赤らんでいる。
「…お前のチンポ…、…凄く熱い…。…それに、しっかりと硬いんだな…!!」
その時、万里小路の右手は大きく勃起している力のペニスを強く握った。
「んああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
ビリビリとした電流が体中に駆け巡り、力は思わず悲鳴を上げ、体を仰け反らせた。
「…?どうした、力?」
分かっているくせに、わざとらしく尋ねて来る万里小路。その冷たいイメージのフレームの眼鏡の奥の瞳がギラリと輝いた。
「…な…んでも…ッ、…ない…ッ!!」
「…フン…ッ!!」
その時、万里小路の力のペニスを握る右手がゆるゆると動き始めた。
「あッ!!あッ!!あッ!!あッ!!」
思わず声を上げる。
「…ククク…!!」
そんな力の心を見透かすように、万里小路はニヤニヤと笑いながら、
「どうしたんだ、力ぃ?久しぶりの感覚に感じてしまっているのか?」
と聞いて来る。
「…か…ッ、…感じてなんか…ッ、…いないッ!!」
思わず声が大きくなる。
だが、正直に言えば、今の力はその刺激を快楽として受け止めていた。野球部の試合のために禁欲生活を送っていた力。いや、野球部の試合だけではなく、ターボレンジャーとして、レッドターボとして暴魔百族と戦う使命のせいでも、おちおち自らの性を慰めることが出来なかったのだ。
そんな力の生活を全て理解しているかのように、万里小路の右手が動く。
「ああッ!!ああッ!!ああッ!!ああッ!!」
その右手の動きが速度を増した時、力は腰をガクガクと前後に震わせ、悲鳴を上げていた。
「止めろッ!!止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
だが、万里小路はその右手の動きを止めるどころか、更に速く動かし始めた。
「うああああッッッッ!!!!…ッ、…あ…ッ、ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
力は思わず天井を見上げて叫ぶ。
「止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!止めてくれええええええええッッッッッッッッ!!!!!!!!」
力の膝がガクガクと震え、腰が前後に動く。
「…ククク…!!」
万里小路は楽しそうに右手を動かし続けている。
「力ぃ。お前のチンポ、ビクビクと跳ねているぞ?感じてしまってるんじゃないのか?」
「…か…ッ、…感じて…ッ、…いない…ッッッッ!!!!」
懸命にその刺激に耐える力。だが、下腹部の奥底には、おぞましい感覚が沸き上がり、それがじわじわと体の表面へ現れようと動き始めていた。
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
力は叫ぶ以外に何も出来ない。だが、そんな力を更に狂わせようと、万里小路の頭が動いた。そして、
…チュッ!!…チュクチュク…ッッッッ!!!!…チュクチュクチュクチュクッッッッ!!!!
と言う音を立てて、力の右胸の突起を舌で転がし始めたのだ。
「ぐぅわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
ただでさえ、溜まりに溜まった性欲のせいで体中が敏感になってしまっている。
「止めろッ!!止めろッ!!止めろオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!!!!」
男としての象徴・ペニスと、今まで経験がなかった胸の突起の2点を同時に責められている。
「…ククク…!!」
だが、それで終わる万里小路ではなかった。
「…な…、…んだ…ッ!?」
その左手が、力の体を交差するように伸びて来たかと思うと、左胸の突起をキュッと摘んだのだ。その途端、今までにないほどの強烈な電流が力の体を流れ、
「ひがああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と絶叫した。
その時だった。
…グチュッ!!…グチュグチュ…ッッッッ!!!!グチュグチュグチュグチュ…ッッッッ!!!!
淫猥な音がどこからともなく聞こえ始めた。
「…おや…?」
そう言った万里小路が下を向き、同時に、力のペニスを刺激してた右手と、力の両胸の突起を刺激していた舌と左手の動きを止めた。
「…んく…ッ!!…ん…ッ、…んんんん…ッッッッ!!!!」
下腹部の奥底から込み上げて来る淫猥な感覚を必死に押し留めようと、力は顔を真っ赤にし、目をギュッと閉じた状態で尻の筋肉を何度も何度も伸縮運動させた。
「…ぐ…ッ、…うううう…ッッッッ!!!!」
今にも溢れてしまいそうなその感覚を懸命に押し留めた時、
「…んく…ッ!!…はぁ…ッ、…はぁ…ッ!!」
と、肩を大きく上下に動かして荒い呼吸を始めた。
「…どうしたんだ、力ぃ?本当に体調でも悪いんじゃないのか?」
そう言った万里小路の右手が、力のペニスをグイッと体と平行になるように臍の方へ持ち上げた。
「…おや…?」
その目がニヤリと笑ったのを、力は見逃さなかった。
「…力ぃ…。…ユニフォームのここに染みが出来ているぞ?」
「…ッッッッ!!!!」
力の大きく勃起したペニス。そのきれいなフォルムを形成している先端の鈴口部分から淫猥な液体が溢れ出し、下着も穿いているはずなのにそこから更にユニフォームにまで染み出していた。
「…何だ、これは?」
「…ッッッッ!!!!」
わざとらしく尋ねる万里小路に腹が立つ。
「…言わないのか?」
その時だった。
万里小路の右手の親指が動いたかと思うと、力のペニスの先端を強く擦った。
グリュッ!!
淫猥な音が聞こえた途端、
「ぐわああああああああああああああああッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」
と力は体を大きく仰け反らせ、絶叫する。
グリュッ!!グリュグリュッッッッ!!!!
「ああああッッッッ!!!!ああああッッッッ!!!!ああああああああッッッッッッッッ!!!!!!!!」
最も敏感なところを強く刺激され、力のそこに激痛が走る。指だけならまだしも、ユニフォームの下に穿いている下着の生地がそこを強く擦るのだ。
グリュグリュグリュグリュッッッッ!!!!グリュグリュグリュグリュッッッッ!!!!
「…たッ、…頼む…ッ!!」
激痛に気を遠退かせながら、力は声を上げる。
「…も…ッ、…もう…、…止…めて…、…くれ…!!」
その途端、ドサッと言う音と共に、力は背後へ引っ繰り返っていたのだった。